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ダバオのナイトマーケット、テロ乗り越え活気取り戻す 屋台ではたこ焼きも

みんなの経済新聞ネットワーク 9月23日(金)12時0分配信

 爆弾を使ったテロで16人が亡くなり60人以上が負傷した事件から3週間が経過し、ナイトマーケットが以前の活気を取り戻しつつある。(マニラ経済新聞)

テロ現場には献火が絶えない

 テロが発生したのは9月2日22時20分(日本時間同23時20分)ごろ。近くで携帯電話のグッズを販売するスタッフによれば「突然大きな音がして人も屋台も吹き飛んだ」という。現場はダバオ随一といわれるマルコポーロホテルから至近の場所で、アテネオ・ダバオ大学の目の前の大通りで毎日開かれるナイトマーケットには学生たちも多く立ち寄る。

 マニラ首都圏やバギオなどナイトマーケットは各地で開かれており、店舗を構える際のビジネスパーミッションなどの手続きが緩やかなこともあり、地元の若者などがこぞって出店する。バギオのナイトマーケットでは服、靴、かばん、携帯電話などの雑貨や果物、飲食店などさまざまな店舗が並ぶ。

 日本の屋台で定番のたこ焼きを売る店もある。価格は3個20ペソ(=約42円)。小麦粉多めの生地に少量のキャベツでタコは入っておらず、甘い赤色のソースとマヨネーズがかかる。店員は「オクトパスのことをタコというからたこ焼きだとは知らなかった。店は長くやっていて人気は上々。焼き上がるまでに時間がかかるのが難点だが、焼くパフォーマンスも商品の一つで来店客は楽しんでくれている」と話す。

 鶏肉を串に刺して揚げた唐揚げは1本5ペソ(=約11円)。皮に近い部位がパリパリに揚げられており、フィリピンでは定番の辛い酢などを付けて食べる。港町らしくマグロ料理や魚介類のバーベキューもあり、炭火で焼く串焼き店は最も多く10店舗以上が出店する。

 テロ以降出店数が減り来店客も激減したが、爆発現場の近くで営業する屋台の店員は「大きく減った売り上げも徐々に回復している。テロや暴力に屈しないという言葉は、新たな暴力で立ち向かうという意味ではないはず。テロをしても悲しみを生むだけでわれわれの生活には影響はない。自分たちの変わらない生活を送ることが本当の意味でのテロに屈しないということではないか」とテロ前と変わらぬ光景に胸を張る。

 現在も爆発現場は緑のシートで覆われ、「平和」「強く」「恐れるな」「ダバオは一つ」などの文字が書かれた垂れ幕が並び、ナイトマーケット営業中はロウソクによる献火が絶えない。

 祈りをささげていた人は「テロが起きてしまった原因は突き詰めれば『貧しさ』。物質的な豊かさもそうだが、貧しいゆえに学ぶ機会もなく命の大切さやテロで犠牲になる人たちの家族、友人知人の悲しみも知らないままテロに加担してしまう『心の豊かさが足りないこと』も問題だ」と指摘。「フィリピン経済は成長している、この成長が心の豊かさと幸せな暮らしにつながるように希望する」と未来のフィリピンに期待を込める。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:9月23日(金)12時0分

みんなの経済新聞ネットワーク

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。