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<米・黒人射殺>抗議デモ激化 1人死亡、9人負傷

毎日新聞 9月23日(金)11時49分配信

 ◇ノースカロライナ州シャーロット 市長が夜間外出禁止令

 【ロサンゼルス長野宏美】米南部ノースカロライナ州シャーロットで20日起きた警官による黒人射殺事件で、抗議デモが激化している。デモ参加者が建物の窓ガラスを割るなど暴徒化し、市警などによると、22日までに1人が死亡、9人が負傷、44人が逮捕された。抗議3日目も市内でデモが続いており、市長は22日夜、夜間外出禁止令を出した。

 抗議の発端は20日に黒人男性のキース・スコットさん(43)が駐車場で射殺された事件。市警はスコットさんが「銃を持っていた」としているが、遺族らは「本だった」と反論し、抗議が広がった。

 住民らは、スコットさんが射殺された時の様子を撮ったビデオ映像の公表を要求。市警幹部は22日、記者会見で「ビデオでは男性が銃口を向けた明確な証拠は得られなかった」と明かしたが、目撃情報などから銃を持っていた証拠があるとした。市警は同日夜、遺族にビデオを見せた。

 警察と黒人との衝突への対応は大統領選の争点にもなっている。共和党候補のドナルド・トランプ氏は21日、警官が積極的に路上で不審者を止め所持品検査などをする必要があるとして「事前対策をしなければならない」と語り、警察力の強化を求めた。一方、民主党候補のヒラリー・クリントン氏は21日、警官に殺害された黒人がさらに増えたことは「耐え難い」と述べ、黒人側に寄り添う姿勢を強調した。

最終更新:9月23日(金)12時50分

毎日新聞