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中国鉄鋼2社が統合 生産能力、新日鉄住金抜き世界2位

産経新聞 9月23日(金)7時55分配信

 【上海=河崎真澄、北京=平尾孝】中国の上海市に本社を置く国有鉄鋼大手の宝鋼集団と湖北省の武漢鋼鉄集団は22日、経営統合すると発表した。新会社の粗鋼生産能力は年6千万トンを超え、新日鉄住金などを抜いて首位の欧州アルセロール・ミタルに次ぐ世界2位の鉄鋼メーカーとなる。

 新社名は「中国宝武鋼鉄集団」。中国政府が経営統合を主導した。鉄鋼の過剰生産や安値輸出への国際社会からの批判を、業界再編劇でかわす狙いがある。

 ただ、生産拠点が立地する地方当局など既得権益層の抵抗も根強く、生産能力がいつ、どの程度削減されるか、予断を許さない。

 訪中している新日鉄住金の宗岡正二会長(日中経済協会会長)は同日、「中国の鉄鋼過剰生産能力解消に向けた最初の一歩」と評価した上で、「今後も中国で連鎖的に統合が進んで、過剰生産が解消されることを望む」と注文をつけた。

 国有大手では、世界2位の河鋼集団と首鋼集団の合併、鞍山鋼鉄集団と本鋼集団の合併も検討中。再編劇でどこまで生産能力が削減されるか、注目される。

 中国の鉄鋼業界は、国内のインフラ建設需要を背景に、一方的に生産規模の拡大を競ってきた。だが、成長鈍化で鉄鋼需要が激減。安値輸出を繰り広げ批判を浴びた。再編を進めたい中国政府は20カ国・地域(G20)首脳会議での対中批判を「いわば“外圧”に使って(国内の)抵抗勢力を抑えて合併にこぎつけた」(日中関係筋)との見方がある。

最終更新:9月23日(金)8時20分

産経新聞