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【詳細レポート】ラルクのKen発<PARTY ZOO>、こんな楽しいパーティーに終わりなんて必要ない

BARKS 9/27(火) 22:41配信

Ken(L'Arc~en~Ciel)が主宰のライヴイベント<PARTY ZOO ~Ken Entwines Naughty stars~>の2本目が9月18日、東京 豊洲PITにて開催された。先ごろ公開した速報レポートに続いて詳細レポートをお届けしたい。

◆<PARTY ZOO ~Ken Entwines Naughty stars~> 画像

Ken(L'Arc~en~Ciel)が自ら声をかけて集めたバンドらによるライヴイベント<PARTY ZOO ~Ken Entwines Naughty stars~>の初日名古屋公演が、予想を遥かに上回る盛り上がりだったとの声が各方面から届き、続く2本目豊洲PIT公演に大きな期待を抱きつつ足を運んだ。

いきなりだが、感想から言わせてもらおう。“仲間、最高!! パーティー、最高!!”。もちろん、いろんなバンドの個性を一気に味わえるのもこういったイベントの醍醐味だ。が、そこにアーティスト同士の親密な繋がりやリスペクトが存在すると、そこでしか体感できない、よりスペシャルな空気が生まれるということをこの夜はたっぷりと体感させてもらった。

超満員となったオールスタンディングの客席を前に、トップバッターとしてステージに現れたAKi。そのパフォーマンスは、まさに火付け役といった勢いに溢れていた。ヘヴィグルーヴが基軸のロックアンセム「ジウ」を皮切りに、冒頭からパワーで押しまくるR&Rを連発。

「オーライ、トーキョー! 拳を上げろ! やり合おうぜ!」──AKi

「ミッドナイト/狂騒/DARLING:」でのコール&レスポンスで、フロアは早くも揺れまくり、凄まじい熱気に包まれる。「せっかくさ、<PARTY ZOO>っていう遊び場があるんだからさ。とことんやんないと、お前ら!」と、これでもかと容赦なくオーディエンスを煽りまくるAKi。ベースを低い位置に構えた立ち姿とパンチの効いた歌声は、生粋のロックンローラーといったイメージだ。そんな彼もMCでは、「Kenをとり囲んで音楽が絶えない」というバックステージの様子、「BAROQUEの怜が“豊洲”を“とよしゅう”と勘違いしていた」という話(笑)や、「足下のセットリストに逹瑯(MUCC)のイタズラ書きを発見した」ことなどを暴露し、自ら爆笑していた。

「11月からのツアーの核となる新曲」と紹介した「STORY」ではクールなメロディが乗った前のめりなビートで突き進み、そこから激しく静と動が移り変わる「libido」、そしてラストの「The Inside War」まで、一気に駆け抜けきった。

「スタンドの向こうから、こんな小っちゃく観てた人と、同じステージに立てるって……こんなことってある?!」と語ったのはA9の将(Vo)だ。1997年に初めて自分で買ったライヴのチケットが、L'Arc~en~Cielの東京ドーム公演だったという。「誰よりも楽しむ気、満々なんで!」と続けた彼が、言葉以上に高揚する様子が伝わってきたのは、Kenとの舞台上での共演を果たした瞬間だった。

MC中、ニューギターを手にA9のステージに現れたKenは、プライベートでの交流が深いというヒロトと絡むように、軽くセッションを披露したのだが……。姿を見なくても彼だとわかる音使いの流麗なリードプレイ、一点の曇りもない澄みきったギターサウンド、その流れから6人編成で「華【hæ・n?】」に突入すると、A9のバンドサウンドにさり気なく彩りを添えるKenの存在感は凄まじい。実際、ゾワッと全身の鳥肌が立つほどの感動を覚えた。

若手バンドならではの煌めき感も保ちつつ、着実に成長と変貌を遂げてきたA9。バンドサウンドの中核がソリッドになると同時に、5人の個性がより際立つようになったとも感じる。先輩バンドを目当てに集まったオーディエンスにも今、まさにさらなる飛躍を遂げようとしている彼らの存在を十二分に印象づけるパフォーマンスだったと断言していいだろう。

そして、「DREAMSCAPE」のどこまでも広がっていくような透明感に満ちた音世界が会場を支配する。途切れることなく響くBAROQUEの圭のギターサウンドは、まるで緩やかな放物線を幾重にも描くようだ。一転して激しく客席をかき乱すような勢いの「ガリロン」。BAROQUEの展開するステージは、目まぐるしさが心地いい。1曲の中でもそういった緩急に揺さぶられる「SWALLOW THE NIGHT」、感情表現の豊かさが歌とギター、それぞれに感じられる「MEMENTO」が続く。

「すんごい気持ちよかった! これも“とよしゅう”のみんなのおかげです(笑)」──怜

このトークからメンバー紹介、「圭のことを“はまやん”と呼ぶ」というMUCCの逹瑯の話題など、ステージ上は実にリラックスしたムード。実は長くなりすぎて、終盤に予定されていた1曲をカットせざるを得なかったというオチもあり…(笑)。

A9のヒロトを迎えたやんちゃなツインギター編成による「我伐道」からラストの「GIRL」まで、まさに楽曲ごとに空気が一変していく。そういった中でも最後に強く印象づけられるのは、怜の伸びやかな歌声と圭の巧みかつ時に大胆なギタープレイだ。いまや余裕すら感じさせる2人のプレイアビリティの高さ、すなわちアーティストとしての熟成度に魅了された。彼らがステージを去ったあとは頭のてっぺんからつま先まで、何かを充填されたような不思議な感覚だった。

MUCCがバンドで一発音を鳴らした瞬間、毎度のことながらその凄まじい迫力に身震いする。ツアー前にBARKSで行なったヴォーカリスト対談で逹瑯は、「いかに爪痕一個でも残すか、全部かっさらっていくかってところで勝負かけていく」と語っていたが、正直1曲目「大嫌い」の一瞬で、すべてかっさらわれた気分だ。下半身に揺さぶりをかける重低音や、まるで猛烈な噴煙を上げて疾走する機関車のようなスピード感は、「KILLEЯ」「娼婦」「蘭鋳」といった攻撃性の塊のような楽曲たちで、猛烈に会場をかき乱す。それだけではない。「ENDER ENDER」や「CLASSIC」「ハイデ」の叙情性に溢れたメロディを歌い上げる逹瑯の歌声やミヤのリードギターにも内臓から震えるようなものが漂っている。流石だ、流石すぎる。

「イベントっていうのはいろんなバンドが出て、スゲェ燃えるっちゅうか。本来そうあるべきだと思うんだけど。ぶっちゃけ良いイベントと良くないイベントがあるなと。せっかくのライヴ、MUCCを知らない人にも、うちら超カッコイイじゃんってのをアピールする機会にも関わらず、ほかに出てるバンドがすごいパフォーマンスをした場合……さらに燃えるわけ! これがいいイベント。ほかに負けまいといいパフォーマンスするバンドがバンバン出てくる。そのいいイベントを君たちは今、観に来てるわけだ!」──逹瑯

まさにその通り。だが、Kenがメンバーを集めたこのイベントは“パーティー”だ。真剣勝負の緊張感ともう一方で、ここでしか観られない楽しみが盛り込まれていた。

ステージに上がったセッションバンドは「押ちゃんズ」だ。スペシャルゲストとして迎えられたMERRYのガラと逹瑯によるツインヴォーカル。ギター&ベースには<PARTY ZOO>初日の名古屋にも出演したgibkiy gibkiy gibkiyのaieとkazu。ドラマーはMUCCのSATOちといった面々からなる5ピースだ。“V系御三家”という言葉に聞き覚えのあるファンなら、この永く関わりのあるメンバーが何を演奏するか想像がついただろう。2007年に解散したバンド蜉蝣のカヴァーである。タイトルの“押ちゃんズ”は2010年にこの世を去った蜉蝣のヴォーカリスト大佑の本名からとったものだ。ステージは「R指定」「リストカッター」と、立て続けに、蜉蝣の刹那的なダークネスを象徴するナンバーを披露していく。

「この面子が集まったっちゅうことで、あんまりしんみりせずに、楽しんで思いっきり叫んでいこうかと思います」──逹瑯

「全力で蜉蝣しに来ました」──ガラ

キラーチューン「夕暮れの謝罪」には、BAROQUEの怜とAKiも飛び入りし、ステージ上下関係なくヘドバンの嵐で猛烈な盛り上がりを見せた。

最終枠は、圭(BAROQUE)を園長(※セッションをまとめるリーダー)としたKen with Naughty starsの登場だ。ステージ中央に将、上手に圭、下手にKenとYUKKE(MUCC)、ドラマーは宮上元克(AKiサポート)といった面子が揃った。L'Arc~en~Cielの「Caress of Venus」のイントロが流れた瞬間、客席からは悲鳴のごとく歓声が湧き上がる。圭のメインギターをサポートするようにKenがコードストローク。YUKKEが渾身のファルセットコーラスで笑いをとり、ギターソロは仲良く半分ずつ。

将が怜を招き入れ、ツインヴォーカルでさらにL’Arc~en~Cielのカヴァー「Shout at the Devil」で会場を盛り上げたあとは、怜もこれまで一緒に歌ったことがないという、圭のソロ曲「the primary.」を披露した。ここではKENZO(BAROQUEサポート)が指揮者(?)となって会場を盛り上げた。

締めくくりには、この日の出演メンバー一同がステージに集まり、公式ソング「PARTY ZOO」をブチ上げてのお祭り騒ぎ。Kenのマスコットキャラクター、ラグベベと共にsakura(gibkiy gibkiy gibkiy)の姿もそこにあった。ステージ上は全員が本当にハッピーな笑顔で楽しそう! いや、楽しい! もちろん一緒に盛り上がる客席を含めた会場、そのすべてが笑顔で埋め尽くされていた。こんな楽しいパーティーなら、終わりなんて必要ないんじゃないかな。

取材・文◎伏見 聡
撮影◎西槙太一

■<PARTY ZOO ~Ken Entwines Naughty stars~>9月18日@東京 豊洲PITセットリスト
【AKi】
1. ジウ
2. FREAK SHOW
3. ミッドナイト/狂騒/DARLING:
4. FAIRY DUST
5. Be Free
6. STORY
7. libido
8. The Inside War
【A9】
1. Phoenix
2. RAINBOWS
3. PRISMATIC
4. 秘密
5. 華【hæ・n?】 (with Ken)
6. TSUBASA.
【BAROQUE】
1. DREAMSCAPE
2. ガリロン
3. SWALLOW THE NIGHT
4. MEMENTO
5. 我伐道
6. teeny-tiny star
7. PLANETARY LIGHT
8. G I R L
【MUCC】
1. 大嫌い
2. ENDER ENDER
3. KILLEЯ
4. CLASSIC
5. ハイデ
6. 娼婦
7. 蘭鋳
8. TONIGHT
<Deeply Entwining Session>
【押ちゃんズ】
1. R指定
2. リストカッター
3. 夕暮れの謝罪
Vocal : ガラ(MERRY), 逹瑯, 怜〈M-3〉
Guitar : aie(gibkiy gibkiy gibkiy)
Bass : kazu(gibkiy gibkiy gibkiy), AKi〈M-3〉
Drums : SATOち
【Ken with Naughty stars】
1. Caress of Venus
Vocal : 将 Guitar : 圭, Ken Bass : YUKKE Drums : 宮上元克
2. Shout at the Devil
Vocal : 将, 怜 Guitar : 圭, Ken Bass : YUKKE Drums : 宮上元克
3. the primary.
Vocal : 将, 怜 Guitar : 圭, Ken Bass : YUKKE Drums : 宮上元克
4. PARTY ZOO
Vocal : 逹瑯, 怜, 将, AKi, Ken Guitar : ミヤ, 圭, Ken, ヒロト Bass : YUKKE, AKi Drums : 宮上元克 and Naughty stars

■<PARTY ZOO ~Ken Entwines Naughty stars~>
2016年9月11日(日) 名古屋ダイアモンドホール
出演:AKi, BAROQUE, gibkiy gibkiy gibkiy, MUCC, Ken with Naughty stars
Deeply Entwining Session:Merry Go Round Respects
(問)ジェイルハウス 052-936-6041
2016年9月18日(日) 豊洲PIT
出演:A9, AKi, BAROQUE, MUCC, Ken with Naughty stars
Deeply Entwining Session:押ちゃんズ
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888
2016年9月25日(日) 堂島リバーフォーラム
出演:A9, BAROQUE, GUTS AND DEATH, MUCC, Ken with Naughty stars
Deeply Entwining Session:カラスRe-born
(問)キョードーインフォメーション 0570-200-888
2016年10月2日(日) Zepp DiverCity Tokyo
出演:A9, BAROQUE, Made in Asia, MUCC, Ken with Naughty stars
OPENING ACT:VALS
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888
2016年10月9日(日) 仙台PIT
出演:AKi, BAROQUE, Made in Asia, MUCC, Ken with Naughty stars
Deeply Entwining Session:I?B-T
(問)キョードー東北 022-217-7788
全会場 OPEN 16:00 / START 17:00  21:30終演予定
▼チケット
オールスタンディング
前売券 \7,000(税込・ドリンク代別)
当日券 \8,000(税込・ドリンク代別)
●チケット受付サイト https://ticket-every.jp/all/partyzoo
※8月27日(土)10時より、ローソンチケット、チケットぴあ、イープラスで販売開始

最終更新:9/27(火) 22:41

BARKS

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