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<安倍首相>キューバに12.7億円支援 首脳会談

毎日新聞 9月23日(金)21時51分配信

 【ハバナ高本耕太】安倍晋三首相は22日午後(日本時間23日午前)、現職首相として初めてキューバを訪問し、ラウル・カストロ国家評議会議長と首都ハバナで会談した。両首脳は、日本が最大12億7000万円規模の医療機材供与や技術協力をすることで合意。首相は「経済、文化、スポーツ交流など幅広い分野で関係を強化し、協力を加速する」と表明した。

 会談は夕食会を含め3時間半に及んだ。両首脳は「キューバ・日本医療センター」の現地設立のほか、11月にハバナで開かれる国際見本市への「日本館」出展▽国際協力機構(JICA)の現地事務所開設▽日本のテレビ番組をキューバのテレビ局に提供--などでも合意した。

 日本政府は今回の首相訪問を足がかりに、昨年7月の米国との国交回復以降、注目が高まるキューバ市場への日系企業の進出を後押ししようとしている。同国は鉱物など天然資源や観光資源に豊富で成長が見込まれる半面、社会インフラ整備が急務になっている。首相は会談で、両国の関係強化に向け「今後、機会をとらえて外相間で協議させたい」と提案した。

 首相はまた、核実験や弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮にキューバが自制を促すよう働きかけたとみられる。

 これに先立ち、首相はラウル氏の兄でキューバ革命の指導者、フィデル・カストロ前議長ともハバナ市内の同氏の自宅で約70分間、会談した。首相は2003年のフィデル氏の被爆地・広島訪問に謝意を表明。フィデル氏は「訪問を歓迎する。日本がさまざまな分野で努力を重ね、世界に貢献していることに感銘を受ける」と述べた。首相が「北朝鮮に厳しく対応する必要がある」と述べたのに対し、フィデル氏は「キューバと日本は核のない世界を作ることで一致している」と応じた。

最終更新:9月24日(土)1時41分

毎日新聞