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【外信コラム】杭州G20で見た“ゴーストタウン” 不自然さの理由は…

産経新聞 9月23日(金)13時5分配信

 9月初旬、20カ国・地域(G20)首脳会議が開かれた浙江省杭州は生活者の気配が感じられないゴーストタウンと化した。地元の企業や学校は休みとなり、大通り沿いの商店は約9割がシャッターを下ろした。

 タクシーの運転手に不自然さをただすと、口ごもったり、「みな暑いから室内にいるんだ」と言い張ったり。市民を長期間締め出したのは治安上の理由に加えて、政権に直訴しようとする陳情者を会場に寄せ付けない狙いもあったようだ。

 一方、取材拠点の国際メディアセンターではWi-Fi環境が整備され、国内では普段接続できないグーグルなどの欧米サイトが一時的に利用可能となった。

 訪中した外国人記者に便宜を図ったのではなく、閉鎖的なネット空間という中国の現実を隠そうとしたのではないか。地元メディアの記者は従来通り欧米サイトに接続できなかった。

 不都合な事実は徹底的に隠し、表面を取り繕う。こうした当局の現状に強い問題意識を持つ中国人記者は少なくない。権力に審判を下す有権者も、独立した司法も存在しないこの国の未来を左右するのは、若くて優秀な彼らかもしれない。

 会場の画面にカナダのトルドー首相が映るたび「イケメン!」と能天気な歓声を上げていた某官製メディアの女性記者たちにも奮起を促したい。(西見由章)

最終更新:9月23日(金)13時5分

産経新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。