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<話題>日銀、ETFの銘柄別買い入れ限度見直し―TOPIX連動型増加でファーストリテなどに売り圧力も

モーニングスター 9月23日(金)9時13分配信

 日銀は21日、金融政策決定会合で年間6兆円としているETF(上場投資信託)の銘柄別買い入れ限度を10月から見直し、TOPIX(東証株価指数)連動型を増やすと発表した。

 これまで銘柄別の買い入れ限度は、TOPIX、日経平均株価、JPX日経400の3指数に連動するETFを対象として銘柄毎の時価総額に比例するよう設定していた。これを変更し、「設備・人材投資に積極的に取り組んでいる企業」を対象としたETF枠3000億円を除いた年間買い入れ額5.7兆円のうち3兆円分は従来通りの基準とするが、残り2.7兆円についてはTOPIX連動型ETFのみを対象とした買い入れに変更する。

 日銀は20日時点で3指数に連動するETFを年初から2兆6376億円買い入れており、3兆円まで残り3624億円。9月のETF買い入れ額733億円を基準にすれば、約5回分は従来通り時価総額に比例した割合で3指数に連動したETFを買い入れるということになる。

 大和証券によると日銀が買い入れ対象とする3指数連動型ETFの純資産額は日経平均型54.3%、TOPIX型41.3%、JPX日経400型4.4%。買い入れルール上どうしても日経平均連動型に偏重する形となるため、日経平均の構成ウエートが高い銘柄が需給面で恩恵を受けるため物色される要因となっていた。これがすべてTOPIX連動型となれば、それなりの影響を与える可能性は高い。

 事実、見直しが発表されて21日、TOPIXは2.7%高と日経平均の1.9%高を大きく上回って終了。個別でもすでに20日、日経平均連動型ETFの買い入れを中止するとの報道で日経平均に対する影響が大きいファーストリテイリング <9983> が売り込まれた。今後、ファーストリテ以外に日銀のETF買い入れによる影響が相対的に大きいとされた、ミツミ電機 <6767> 、アドバンテスト <6857> 、TDK <6762> 、トレンドマイクロ <4707> 、コムシスホールディングス <1721> などの銘柄は下押し圧力が掛かる局面もありそうで注意が必要だろう。

(モーニングスター 9月21日配信記事)

最終更新:9月23日(金)9時13分

モーニングスター

チャート

ファーストリテイリング9983
32040円、前日比-360円 - 9月28日 15時0分

チャート

ミツミ電機6767
557円、前日比-9円 - 9月28日 15時0分

チャート

アドバンテスト6857
1331円、前日比-19円 - 9月28日 15時0分