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がんC患者6000人減 医療ミス尾を引く 事業会計も2年連続赤字 4~7月期

千葉日報オンライン 9月23日(金)12時25分配信

 医療ミスが相次いだ千葉県がんセンター(千葉市中央区)で2015年度、延べの外来患者数が前年度比約7800人減、入院患者数も同約6400人減ったことが県病院局の集計で分かった。前年度も腹腔(ふくくう)鏡下手術による患者死亡問題で患者減だったが、落ち込み幅は拡大。本年度も7月までの4カ月間で外来、入院患者ともに3千人規模の減少が続き、歯止めがかかっていない。

 15年度のがんセンターの外来患者数は前年度比5・5%減の約13万4千人、入院患者数は6・6%減の約9万1千人。手術数も12・8%(587件)減の4014件にとどまった。

 前年度の落ち込み幅(外来患者1・5%減、入院患者4%減、手術数2・7%減)と比べても悪化した。

 この結果、15年度のがんセンターの収益(収入)は、前年度比9億8千万円減の129億6千万円。収入から費用を差し引いた純利益は5億2千万円減の1億2千万円となった。

 がんセンターは県立6病院の中で最多の収益があり、純利益も県病院事業全体の柱。しかし、低迷した結果、医師不足で患者数も減っている県立佐原病院の赤字(純損失)分をカバーできず、15年度の同事業会計の決算は2年連続の赤字(純損失約16億円)となる。

 がんセンターでは、昨年12月以降、乳房の誤摘出やガーゼの体内置き忘れが相次ぎ発覚。本年度の4~7月も対前年同期比で、外来、入院患者ともに約3千人の減少が続いている。

 県病院局は今年8月、同センターを含む県立病院の医療安全体制改善を図る外部監査組織を設置。「県民からの信頼を回復する取り組みを進め、患者数の回復を目指す」とした。

最終更新:9月23日(金)12時25分

千葉日報オンライン