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工藤ホークス痛恨の連敗 2010年奇跡の逆転V再現狙う

西日本スポーツ 9月23日(金)9時54分配信

■残り8戦で2差

 V3は諦めない! 残り8試合は全勝だ!! 日本ハムを本拠地で迎え撃った今季最後の直接対決で、工藤ホークスが痛恨の2連敗を喫した。勝利への執念にあふれた最強のライバルに今季初点灯した優勝マジックは「6」。残り8試合で2ゲーム差。逆転Vへの道のりは険しいが、ここからがV2軍団の真価の見せどころ。2010年に残り6試合から成し遂げた奇跡の逆転Vの再現を狙う。

無死満塁で登板、無失点に抑えガッツポーズを見せる森福

 ベンチで下唇をかんだまま、しばらく動けなかった。グラウンドを見つめる大きな瞳には、日本ハムナインの歓喜も映っていたはずだ。惜敗した初戦に続き、天王山第2ラウンドも落とし、今季初めて自力Vが消滅。ライバルに優勝マジック「6」が点灯した。

 「もう一つも負けられない気持ちで戦うしかない。それは僕だけじゃなく、選手みんなが理解してくれていると思う」

 試合後の工藤監督は残り8試合の全勝を誓った。ただ、V3への道のりが険しくなったのは事実だ。8月16日から1・5ゲーム差以内のデッドヒートを続けてきたが、38日ぶりに両者の差は2ゲームに。日本ハムが残り7試合で6勝すれば、V3には届かない。

 明暗が分かれた福岡での最終決戦。初戦は大谷とレアードに主役の座を奪われた。第2戦は不振が続いていた有原を打ちあぐね、大谷、中田、田中賢の中軸には計7安打を許した。投打の軸が仕事を果たした相手に対し、4番内川は得点機でことごとく凡退。投手陣も粘りきれなかった。

 「一番痛かったのは、点を取った後に取られたところ」。1点差に迫った直後の7回1死一塁。中田を迎えた場面で、工藤監督は五十嵐を投入した。過去8度の登板で4度失点していた右腕は、天王山でここまで7打席無安打だった4番に痛恨の2ランを浴びた。

 ブルペンには救援に回った9月は防御率0・00の岩崎も控えていたが、工藤監督は「(21日から28日まで)連戦なので、何でもかんでも岩崎君とはいかない」と説明。先発の柱の和田は左肘の状態が万全でなく、次回登板が未定。チームに漂う焦燥感も采配に影響したのかもしれない。

 7回は本来は内野手の明石を4年ぶりの左翼に入れ、左翼の中村晃を5年ぶりの中堅に入れる苦肉の采配もあった。攻撃優先だったといえ、追い詰められた立場を象徴していた。今季の日本ハム戦は9勝15敗1分け。昨季の15勝9敗1分けとは逆の数字となった。

 工藤監督は天王山決戦の前から「この2連戦で全てが終わるわけではない」と強調してきた。この2敗でV3への思いが断ち切られることはない。2010年には残り6試合で3・5ゲーム差をつけられていた西武を逆転し、球史に残るドラマを起こした。今季は残り8試合を全勝して、奇跡を起こす。

=2016/09/23付 西日本スポーツ=

西日本スポーツ

最終更新:9月23日(金)9時54分

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