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三菱ふそう、EVトラックへのシフト鮮明 リストセーヤ社長「国内HV拠点を転用」

日刊工業新聞電子版 9月23日(金)13時9分配信

2017年末から日米欧に小型「eキャンター」投入

 【独ハノーバー=西沢亮】三菱ふそうトラック・バスはハイブリッドシステム(HV)の開発拠点「グローバルハイブリッドセンター」(川崎市中原区)で電動商用車の開発を拡大する。親会社の独ダイムラーの商用車部門でグループのHVシステム開発統括拠点として発足し、現在は小型電気トラックの開発も手がける。同社のマーク・リストセーヤ社長は中型や大型で電気トラック(EVトラック)の開発の必要性が高まれば、「同センターが担うことになる」との見通しを示した。

 リストセーヤ社長が21日、独ハノーバーで開幕した国際商用車ショーで記者団の取材に応じ、明らかにした。グローバルハイブリッドセンターは2017年末から日米欧で納入する小型電気トラック「eキャンター」を開発。数年後をめどとする量産車の開発も担う。リストセーヤ社長は電動化が主流になっていくとし、「グローバルハイブリッドセンターを電動化技術の開発拠点に変えていきたい」との考えを示した。

 開発担当のアイドガン・チャクマズ副社長は「ハイブリッドは必要な技術で開発を続けることは意味がある」との述べた一方、使用距離や価格などで顧客の要求に十分応えきれていない面があるとの認識も示した。

 一方、17年にインドで車両総重量6―9トンの新型トラックを販売する方針も明らかにした。ダイムラー・グループ傘下で新興国事業で協業するインドのダイムラー・インディー・コマーシャル・ビークルズ(DICV)で開発。現地工場で生産し、輸出もする。

 三菱ふそうとDICVは車両総重量9―49トンの中型と大型トラック5車種、連結車両総重量65トンのトラクターを展開。12年からこれまでに世界で約5万台を販売する。車両総重量6―9トンの新型車の投入で品ぞろえを拡充し、新興国の成長需要を取り込む。

最終更新:9月23日(金)13時9分

日刊工業新聞電子版