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ワーゲン不正発覚から1年、「身内の反乱」も

ニュースソクラ 9月23日(金)12時0分配信

中小の部品供給会社が反旗

 2015年9月に発覚した独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車の排気ガス測定不正からちょうど1年だが、同社への不信感はくすぶり続けている。8月には部品メーカーとの対立から主力工場で1週間以上もの操業停止に追い込まれた。8月の欧州市場での販売シェアも下がり、不正発覚以来12か月連続でのシェア低下となった。

 VWはサプライヤーからの部品調達が滞り、8月18日から23日にかけ主力工場で操業が停止、28,000人以上の従業員が自宅待機状態になった。いわば、身内の反乱に遭遇したようなものだ。

 ディーゼル車の排気ガス測定不正スキャンダルに関しては、米国での賠償金額は、概略総計1800万ユーロ(約2兆円、1ユーロ=114円)以上にのぼる。正確に把握しきれていない欧州市場分をくわえると、VWの歴史上、前代未聞の莫大な損失額となる。

 1週間以上に渡るゴルフとパサットの生産停止。8月29日になって、やっと生産ラインは、本格的通常の流れにもどってはいるが、今回の生産ストップで、同2車種、計約22,000台の生産に大きな穴が開いた。

部品価格の引き下げを画策

 今回のプロダクションラインストップ、その後のvwとサプライヤー、プリベント・グループとの交渉詳細は、きわめて不透明である。ドイツ連邦財務監査当局Bafiは、VW社の説明によると思われる最近の報道には、一貫性および透明性にかける点があるため、改めて今回の事情背景を一般公表するべきと指摘している。

 大方の自動車業界関係者からは、サプライヤー側に同情的な声が漏れている。コスト面でかなりの圧力をかけられても、おとなしく従ってきたのが、従来のサプライヤーたちの姿だった。

 だが、排気ガス不正スキャンダルによる賠償損失額をサプライヤーからの部品の価格引き下げで補おうとするvwのやりかたに、ついに、中小のサプライヤーの堪忍袋の緒が切れた。

 具体的には、プリベント下にあるシートのカートリムとトランスミッションのイーエス・オートモビルグスが、vwが一方的に支払い条件期間を延長変更したことに抵抗、5800万ユーロ(約65.9億円)の支払いを要求した。しかし、vwが応じなかったため、サプライヤー側は、部品配送をストップし、生産ラインがとまった。vwは、1日につき200Mil Euro(約227億円)の損害を出している。

 プリベント・グループは、2015年11月から、フォルクスワーゲンとカートリムおよびイーエス・オートモビルグスの間に入り込んでおり、特に代替サプライヤーのないイーエス・オートモビル・グスの部品・トランスミッション部分が、8月18日から23日の間、配送拒否の武器となった。

 なお、プリベント・グループのトップは、ボスニア出身ではあるが、ドイツの有限会社である。オランダの持ち株会社イースタン・ホライゾンとも組んで、同様の部品配送拒否を8月中旬からブラジルのVW現地法人に対してもおこなっている。

 操業再開が決まる最終局面では、徹夜の交渉が続いた。vwは当初は強気だったが、他の部品のサプライヤーたちへの悪影響もでているとの見方から、8月23日の正午近くに、急転、生産再開合意にこぎつけたとみられる。
双方間の合意条件は、(1)の生産ストップによるフォルクスワーゲンの損害額をサプライヤーに押し付けない(2)通常だとサプライヤーリストから、プリベントは、即、降ろされてしまうところが、2018年までの契約関係は温存、となっている。

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最終更新:9月23日(金)12時0分

ニュースソクラ

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