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絶滅してなかった「カセットテープ」じわじわ人気再熱の理由

AbemaTIMES 9月23日(金)18時0分配信

今、街中はイヤホンを耳にしている人で溢れている。各々がイヤホンを通じて、自分の世界に浸っている。そのイヤホンが繋がっているのはスマートフォンであったり、デジタルオーディオプレーヤーであったり様々だ。

しかし、さかのぼれば人々が音楽を聴く手段として使っていた“元祖”は「カセットテープ」だ。

デジタルオーディオプレーヤーの登場によって、絶滅したと思われていた「カセットテープ」が最近じわじわと人気を取り戻してきているという。

東京都目黒区にはカセットテープ専門店「waltz」が去年オープンした。なぜ、このデジタルオーディオが圧倒的主流の今、カセットテープが再び評価されるのだろうか。

「waltz」代表の角田太郎さんは、デジタルにはないカセットテープだけの魅力があるという。「一つは『モノ』としての可愛らしさ。手のひらサイズの可愛らしさによって、音楽を聴いてみたい、集めたいという方が非常に多くなっている。もうひとつは音質。デジタルにはない、ノイズも含めたやわらかさ、温かさがカセットテープにはある。この音質に癒される方も非常に多い」と今、再びカセットテープが注目されることとなった理由を語る。

オープンした当初はカセットテープよりレコードの方が売れていたが、今は逆転しカセットテープが売り上げを伸ばしているという。角田さんは、カセットテープを過去の遺物ではなく「現在進行形のカルチャー」と称する。

「2016年にカセットテープをリリースしているアーティストは増えています。SNSなどを使って自分たちの音楽を宣伝している」ため、人気がじわじわと広がっているようだ。

デッキやカセットテープを数多く集めている家電蒐集家の松崎順一さんは「カセットテープを買っていくお客さんは30代くらいの女性の方が多い」と話す。リアルタイムユーザーではない、カセットテープを知らない世代がカセットテープを「新鮮」だと捉えているようだ。

若者世代がどうしても気になってしまうのは「ノイズ」だ。音質の面からのカセットテープの良さとはなんだろうか。

松崎さんは「カセットテープはすべての音域を録音している。ノイズが入っていることによって音が自然に体に染み込むように入ってくる。デジタルの音は確かにクリアで綺麗だ。でも綺麗な音と“いい音”は違う」と言う。

新しさばかりが追求されている今の世の中に、古き良き文化が見直されてきている。

最終更新:9月23日(金)18時0分

AbemaTIMES