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男衆、勇壮に 国重文「中野の荒踊」 佐賀・武雄市

佐賀新聞 9月23日(金)11時19分配信

 佐賀県武雄市朝日町の中野地区に伝わる国重要無形民俗文化財「中野の荒踊(あらおどり)」が22日、磐井八幡社に奉納された。稲穂がこうべを垂れる道やイチョウが秋を感じさせる境内を舞台に、前掛け姿で太刀を差した踊り手が笛や太鼓に合わせて勇壮に、優美に舞った。

 小中学生男子の荒踊、小学生女子の「銭太鼓」、成人女性の「綾竹」に続き、男性が荒踊を奉納した。中野の荒踊は手の所作が特徴。笛や鉦(かね)、太鼓に乗って力強く天を突いたかと思えば、歌に合わせて柔らかく空を切る動きも。途中には「踊りを続けてほしい」と願う「所望(しょもう)」の声も掛かり、円陣になって踊り続けた。

 荒踊には120人が関わった。保存会の諸岡道典会長は「みんなよく踊ってくれた。地区の力で伝統を継承することができた」と話した。

 荒踊は旧武雄領に伝わり、戦国時代の戦勝祝いの踊りが起源ともいわれている。宇土手(東川登町)と高瀬(西川登町)の荒踊も国重文に指定されており、彼岸の中日のこの日に奉納された。

最終更新:9月23日(金)11時19分

佐賀新聞