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宗岡・新日鉄住金会長、中国・発展改革委と協議。鉄鋼業など構造改革の進展に期待表明

鉄鋼新聞 9月23日(金)6時0分配信

 【北京発=高田潤】経済界の合同訪中団の団長として、中国を訪問中の宗岡正二・日中経済協会会長(新日鉄住金会長)は21日、国家発展改革委員会との協議で、鉄鋼をはじめとする中国政府の構造改革策について、「過剰生産の解消に向け最優先課題として取り組んでいる」と評価、構造改革の一層の推進に対する期待を示した。一方で「鉄鋼業については、市況回復に伴い休止設備が再稼働しているとも聞く。中国の動向は世界の鉄鋼業への影響が大きい」と指摘、安値輸出の拡大などに対する懸念を伝えた。

 発改委は寧吉きち副主任ら幹部が出席。能力過剰問題に関しては担当局長がコメントし、鉄鋼業の今年の削減目標(年産規模4千万トン)を達成できる見通しを示した。また国際マーケットでの競争を通じ、鉄鋼業の集約化を進めていく方針を改めて強調した。
 訪中団に最高顧問として参加した三村明夫・日本商工会議所会頭(新日鉄住金名誉会長)は日本側総括コメントの中で、鉄鋼業の構造改革に触れ「痛みを伴うし時間がかかることも理解しているが、世界中が見守っている。計画を立てるだけでなく、実行することが大切」と述べ、改革の着実な実行を促した。
 宗岡会長は中国の企業経営者との協議でも、中国の過剰能力による世界鉄鋼業への影響に対し懸念を表明した。その上で日本鉄鋼業としての経験を伝える考えを改めて示し、「日中間でこの問題を共有していきたい」と呼び掛けた。

最終更新:9月23日(金)6時0分

鉄鋼新聞