ここから本文です

「生命力あふれる作品」 藤城清治展にファン続々 

北日本新聞 9/23(金) 22:43配信

■高志の国文学館の中西館長も来場

 県立近代美術館で開催中の企画展「藤城清治 光よろこびメルヘン展」は、富山を題材にした大作など、多彩な影絵が見られるとあって、平日も多くの人が足を運んでいる。23日は高志(こし)の国(くに)文学館の中西進館長も来場した。生きる喜びを表現した幻想的な影絵の数々に見入り「生命力にあふれ、未来を見据えた作品」と語った。11月13日まで。同美術館と北日本新聞社主催。

 会場には、日本代表する影絵作家、藤城さんの初期の油彩画から富山の風景を描いた最新作まで239点を展示。作品の多くに愛らしいキャラクターが登場するなど、美術ファンに限らずとも楽しめる内容となっている。富山市上千俵町の会社員、滝川浩子さん(38)は「印刷物で見るより透明感があって美しい。休日だともっと混み合うと思うと、平日に来られて良かった」と話した。

 作品一点一点をじっくりと鑑賞した中西館長は、東京生まれで現在87歳で少年時代に戦争を体験した。平和への思いもひとしおだけに原爆ドームの周囲に色とりどりの折り鶴が舞う作品の前では「折り鶴は戦争で犠牲になった人たちの姿なんでしょう。藤城さんは声高に何かを批判するのではなく、今という時代と向き合っている」と長く足を止めた。

北日本新聞社

最終更新:9/23(金) 22:45

北日本新聞