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胃がん再発対策、適正な検査ペースは? 消化器内視鏡学会北陸支部が調査

北國新聞社 9/23(金) 2:44配信

 日本消化器内視鏡学会北陸支部(支部長・米島學市立敦賀病院長)は10月、内視鏡を使った胃がん治療後の定期検査の適正な間隔について調査を始める。同支部所属の北陸三県の医療機関が参加し、約1500人を治療後5年間調べる。治療後に再発対策のため行う定期検査が最も効果を上げるタイミングを研究し、患者の負担を軽くする検査間隔を解明する。

 調査対象は、石川、富山、福井県の初発の早期胃がんを内視鏡を使って切除した20歳以上80歳未満の患者とする。患者の了解を得た上で、治療後に1年に1回、胃の内視鏡検査を受けるグループと、半年に1回検査を受けるグループのどちらが効率的に胃がんの再発を確認できるか調べる。

 金大附属病院や石川県立中央病院、富山県立中央病院など20以上の医療機関が参加する多施設共同研究となる見込みである。今年10月から3年間、医師が患者へ呼びかけ、1500人の協力者を募る。各患者の検査結果を5年間記録し、8年後の2024年に結果をまとめる。

 粘膜に発生した胃がんを内視鏡で切除し、胃がんの原因の一つとされるピロリ菌を除菌しても、残った胃にがんが再発することは少なくない。早期発見が重要だが、過剰な検査は患者にとって身体的、経済的に重い負担となり、どのようなペースの検査が適切か、臨床データをまとめることになった。

 金大附属病院消化器内科医師で金大大学院医薬保健学総合研究科特任助教の鷹(たか)取元(とりはじめ)さんが同研究事務局を務める。鷹取さんは「内視鏡治療で早期に胃がんを治しても、二つ目のがんで開腹手術が必要となることもある。適正な間隔で検査し二つ目のがんも内視鏡治療できれば、患者の負担をさらに軽くできる可能性がある」と話した。

北國新聞社

最終更新:9/23(金) 2:44

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