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64歳剣士 世界に挑戦/青森・むつの元教員

Web東奥 9月23日(金)11時10分配信

 青森県むつ市の元高校教員大馬(おおば)卓美さん(64)が、10月11~16日にドイツ・シュトラールズントで開かれるフェンシングの世界ベテラン選手権に出場する。かつては全日本選手権団体優勝をはじめ第一線で活躍。指導者としても、教え子たちを全国の華々しい舞台に送り続けた。還暦を過ぎてもなお闘志をたぎらせる剣士は初の国際大会を前に「体力はまだまだある。最低でもベスト8は狙いたい」と意気込んでいる。
 大馬さんは1952年、秋田県の旧二ツ井町(現能代市)出身。日本体育大学卒業後に青森県の県教委職員や高校教員を歴任した。
 自身は小中学校と野球に打ち込んでいたが、地元の二ツ井高校入学後、フェンシング部の顧問をしていた担任に勧誘されて剣を取った。
 高い身体能力を生かして頭角をめきめきと現し、高校、大学時代には全国トップクラスの成績を残した。社会人時代には、77年3月、あすなろ国体のプレ大会として今別町で行われた全日本選手権に「青森クラブ」の一員として出場し、フルーレ団体戦での優勝に貢献した。
 現役を退いたのが40歳ごろ。指導者としても田名部高や今別高などを率い、全国高校総体や国体などに生徒らを送り込み、数々の上位入賞を果たした。
 2013年春に大湊高教頭を定年退職するまでの6年ほどは、仕事が忙しくフェンシングから離れていたが、退職直後に教え子から囲む会を開いてもらった際に競技用のマスクやプロテクターなどを贈られ、現役復帰の思いに火が付いた。
 「また、やってみようか」と。田名部高の生徒たちを指導しながら自らも練習に加わり、技術、体力を本調子に戻していった。
 若いころに日本代表入りにあとわずか手が届かなかった悔しさも背中を押した。
 今年5~7月、世界ベテラン選手権の国内予選が大会形式で3回行われ、総合成績で見事突破。大会では60代のフルーレ個人戦に出場する。成績次第では、続く団体戦への出場も見えてくる。
 「若いころは、60歳を超えても競技を続けているなんて思いもしなかった。しかし年を取って昔よりも高い技術が身に付いている。子どもたちに自分が頑張っている姿を見てもらいたい」とベテラン剣士は照れ笑いした。

東奥日報社

最終更新:9月23日(金)11時10分

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