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地蔵さま、どこへ? 青森・三厩14棟全焼火災

Web東奥 9月23日(金)11時13分配信

 青森県外ケ浜町三厩龍浜で発生した火災では、地元町内会が管理してきた地蔵堂も全焼した。地蔵堂は毎月、地区の女性約10人が集まり、お供えをしたり、持ち寄ったお菓子を食べて談笑するなど交流の場でもあった。焼け跡では地蔵の姿が確認できず、住民らは落胆の表情を浮かべた。
 18日には龍浜地区の稲荷神社、地蔵堂、竜飛弁天宮に、豊漁や地域の安全を祈って神楽をささげる「三社祭」があったばかりだった。
 複数の住民によると、地蔵堂は戦前からあった。堂内には高さ150センチほどもある石でできた「延命地蔵」のほか、石の地蔵2体や木製の仏像2体も収められていたという。地蔵堂の隣に自宅があった無職阿部靖一さん(77)は「焼け跡には地蔵の姿がなかった。(火災の)熱で砕けてしまったのだろうか」と話した。
 焼けた地蔵を包もうと、綿のサラシ4反を買ってきた女性は「地域を見守ってくれた。早く水を供えたい」と語ったが、地蔵の姿が見えないと聞くと言葉を失っていた。
 龍飛地区会長の成田富一さん(74)は「地蔵さまが焼けてしまったのか、がれきの下にあるのか。実況見分が終わったら捜したい」と話した。

東奥日報社

最終更新:9月23日(金)11時13分

Web東奥