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トランプ氏どう出るか、クリントン氏も思案中-迫る米大統領選討論会

Bloomberg 9月23日(金)13時43分配信

米国民は26日、大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏と共和党候補ドナルド・トランプ氏が討論会で直接対戦する姿から次期大統領としての資質をあらためて比較検証する。

3回実施の討論会の第1回目となる26日のイベントが全米を沸かせることは必至だ。世界的に名の知れたこの2人は同じニューヨーカーでも、全く対照的。国務長官を務めるなど政府での経験があるクリントン氏は自身の候補者としての売り込みよりも現実的な問題について話すのが得意。一方、自己宣伝に長(た)けるトランプ氏は自分に対抗する人物への批判に容赦がない。

クリントン陣営のコミュニケ-ションディレクター、ジェニファー・パルミエリ氏によると、クリントン氏は「自分に有利な時期が来るまで前に出るのを渋ることが多いが、攻撃的であるかもしれない」という予想しづらいトランプ氏に対して準備中だとコメント。同氏がどう出ようと、自身のメッセージを有権者に届けられるかどうかがクリントン氏の課題だと付け加えた。

一方のトランプ氏が陣営の一部から受けている助言は、クリントン氏の判断力や知性、功績について疑問符を投げ掛けると同時に、クリントン財団や私的サーバーの利用などに関する問題で意見をぶつけることで同氏を守勢に立たせるというものだ。

あと6週間

ただし、行き過ぎてクリントン氏へのいじめと捉えられては困る。適切なバランスが取れるかという懸念を反映し、トランプ陣営は支持者に討論会準備のための調査を電子メールで行った。その質問の中には「壇上でトランプ氏はクリントン氏について『いかさまヒラリー』と言及すべきかどうか」という項目もあった。

討論会はニューヨーク州のホフストラ大学で行われる。11月8日の大統領選まであと6週間のタイミングだが、トランプ氏は全米および一部の激戦州でクリントン氏に対する差を縮めている。選挙人投票でみると、クリントン氏が依然として有利だ。

2008年の大統領選でオバマ陣営のフロリダ州選挙戦を管理したスティーブ・シェール氏は、26日の討論会が残る数週間の大勢を決める上で重大だと指摘。同氏は「重要なのは最初の討論会だけ」とした上で、「クリントン氏に遜色ない振る舞いでトランプ氏が大統領になる上でのテストに合格すれば、これは飛躍的なことと思うし、最後まで真剣な戦いが間違いなく続くことになる。しかし、トランプ氏が失敗すれば、問題はもはやクリントン氏が大統領選に勝利できるかということにはならず、どれだけの差をつけて勝てるかということになる」と語った。

原題:Trump Weighs Aggressive Tactics Against Clinton in First Debate(抜粋)

Sahil Kapur

最終更新:9月23日(金)13時43分

Bloomberg