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梅干し価格回復へ

紀伊民報 9/24(土) 17:01配信

 塩だけで漬けた梅干し「白干し梅」の今年の価格が、昨年より3割近く高くなっている。梅加工業者によると、不作と梅干し人気に加え、3年間続いていた過剰在庫が解消されたことが要因とされる。白干し梅を生産する農家らは「やっと回復傾向になった」と安心し、来年以降も安定価格が続くことを期待している。

 白干し梅は、収穫したばかりの梅を塩に漬け、干した1次加工の梅干し。使う梅は主にブランド品種「南高梅」で、和歌山県のみなべ町や田辺市などの梅農家が生産し、出来上がった8月中旬以降、地元の梅加工業者などに販売している。各業者は、その白干し梅を調味漬けにして商品化する。

 梅加工業者によると、主要となるA級2L、3Lサイズ10キロ入りの今年8月中旬から9月上旬の価格は7千円前後となっており、5500円前後だった昨年同期に比べ3割近く上がった。例年なら安くなる4Lサイズは少ないことから、8千円前後の高値が付いている。

 価格は不作だった2012年に8500~1万3千円と高値になったが、13年には豊作により4500~5200円と暴落。14年も5千~6200円にとどまり、3年連続で安値が続いた。

 それが今年、回復に転じた。

 JA紀南によると、今年は少雨と高温の影響で実が大きくならないうちに収穫期を迎え、それ以外にひょう被害もあって、不作となった。生産量は昨年とほぼ同じ2万813トンで、平年の約1割減。生産が多い中国でも不作だったという。

 一方、梅干しの売れ行きは好調だった。5月10日にテレビ番組で「ダイエット効果」が紹介されたことで梅加工業者に卸売業や大型小売店からの注文が相次いだ。夏場には特に関東地方で猛暑が続き、熱中症予防として需要が高まった。

 それらに加え、価格回復の要因に挙げられるのが過剰在庫の解消。12年の高騰で需要が下がり、13年の豊作で商品が余り、価格が下がっても需要が伸びないことで、農家や梅加工業者に3年間にわたって残ったままの状態が続いていた。その在庫がなくなり、需給バランスが整ってきたという。

最終更新:9/24(土) 17:01

紀伊民報

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