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トランプ氏に有利に働く可能性も-ノースカロライナ州の黒人射殺事件

Bloomberg 9月23日(金)11時17分配信

米南部ノースカロライナ州シャーロットで黒人男性を警官が射殺したことで起きた暴動が、大統領選に影響しそうだ。黒人の間での民主党候補ヒラリー・クリントン氏のリードをしのぐほどの浮動票が、共和党候補ドナルド・トランプ氏に流れる可能性があるからだ。

撃たれたのはキース・ラモント・スコットさん(43)で、事件はシャーロットのアパ-トの外で20日起きた。スコットさんが拳銃を所持していたとの警察の主張に対し、家族は持っていたのは本だったとしている。射殺への抗議行動は静かに始まったものの暴動に発展して21日も続いたため、同州のパット・マクローリー知事は同日夜に非常事態を宣言した。

2013年に共和党が100年ぶりに知事と議会双方の勢力を握ったノースカロライナ州は、大統領選の激戦州。同州では、08年の選挙で現大統領のバラク・オバマ氏(民主)が勝利したものの、12年には共和党のミット・ロムニー候補に敗れている。今年の選挙は統計でみて互角で、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が22日公表した世論調査でも、20日の事件までその状況が数日続いていた。警官による黒人男性射殺はオクラホマ州など複数の州で起きており、クリントン氏が遺族との連帯を示す一方、トランプ氏は治安強化を訴えてきた。

警察の取り締まりや司法をめぐる黒人の懸念は、クリントン氏の選挙戦での主張の中心の一部となっている。同氏は21日にフロリダ州オーランドで警官による射殺をストップしなければならないと発言。「市民が警察を敬い、警察が市民を敬えば社会は安全になる」と述べた。

トランプ氏は22日ピッツバーグで、暴力は恥だと演説。「米国は世界のリーダーであるはずなのに、世界に対してみっともない。国内の都市もコントロールできないようでは、どうやって世界を率いるのか」と問い掛けた。

ノースカロライナ州では民主、共和両陣営とも1カ月余り先の大統領選に2日間の暴動が影響を与える公算は小さいとしているが、暴動が続けば話は別だ。同州ローリーの世論調査会社パブリック・ポリシー・ポーリングのディレクター、トム・ジェンセン氏は「長期にわたって全国的な話題になれば、トランプ氏が白人票でますます優位になる方向に寄与し得る」と話した。

原題:Rioting May Tip Presidential Scales in Crucial North Carolina(抜粋)

Margaret Newkirk

最終更新:9月23日(金)11時17分

Bloomberg

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