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【債券週間展望】長期金利低下か、下期に向けた先回りの買いとの見方

Bloomberg 9月23日(金)16時2分配信

来週の債券市場では長期金利は低下が予想されている。日本銀行が長短金利を政策運営上の目標とする新たな金融緩和の枠組みを決定し、ボラティリティ(変動率)の低下が見込まれる中、2016年度下期入りに向けた投資家からの買いが入るとの見方が背景にある。

長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは今週、日銀が金融政策決定会合で新たな金融緩和の枠組みを決定し、長期金利がゼロ%程度で推移するよう国債買い入れを実施する方針を発表したことを受け、一時0.005%と半年ぶりにプラス圏に浮上する場面があった。新発20年物の158回債利回りは0.455%まで上昇後、23日には0.36%と8日以来の水準まで下げた。

SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは、来週の債券相場について、「基本的に金利が上がる状況にはならない。下期の運用に向けて先回り買いが入ると思う。20年債利回りは0.3%割れの可能性があるとみている」と述べた。

経済指標では30日に消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)や鉱工業生産が発表される。ブルームバーグ調査によると、8月の全国コアCPIは前年比0.5%低下、9月の東京都区部コアCPIは0.4%低下が見込まれている。鉱工業生産指数は前月比0.5%上昇となる見通しだ。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「米利上げへの警戒は続くが、低インフレ見通しに変化のない主要国の債券相場は堅調な地合いが続く」と指摘。「日銀は基本的には物価が上昇するまで金利を低位に抑えつけていくということ。あえて逆らう必要はない」と述べた。

40年債と2年債入札

財務省は27日に40年利付国債入札を実施する。前回9回債のリオープン発行で、表面利率は年0.4%に据え置かれる見込み。発行予定額は前回より1000億円増額の5000億円程度。利回り競争入札によるダッチ方式で、応札は0.5ベーシスポイント(bp)刻み。

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最終更新:9月23日(金)16時2分

Bloomberg

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