ここから本文です

武田修宏氏が分析「香川はなぜハリルジャパンで輝けないのか」

東スポWeb 9/25(日) 10:22配信

 日本の10番は再起できるのか。ロシアW杯アジア最終予選を戦う日本代表はホームでの初戦UAE戦で敗れるなど、先行きが不安視されている。中でもC大阪出身で日本のエースナンバー10を背負うMF香川真司(27=ドルトムント)は期待されながらも低調なパフォーマンスが続いている。誰もが認める実力を持ちながら、日本代表では真価を発揮できない理由について、元日本代表FW武田修宏氏(49=本紙評論家)が徹底分析した。

 ――昨季ドイツで公式戦13ゴールを挙げた

 武田:香川は技術力も高いし、中盤で常にギャップをつくり出せる存在だから重宝される。チーム戦術的にも仕掛けたり、切り込む役割なので、やることも明確。香川は組織の中で生かされているし、周りも生かすようにプレーしているから、持ち味が出せている。

 ――だが、日本代表では低迷している

 武田:確かに。あんまり活躍はできていないね。結論から言っちゃうと(バヒド)ハリルホジッチ監督(64)の戦い方と香川のスタイルが合っていないんだよ。(前日本代表監督のハビエル)アギーレさん(57)のときも香川は合っていなかったけど、彼のやりたいプレーとチーム戦術がマッチしないから、力を発揮できないってわけ。

 ――代表の戦術が原因ということか

 武田:そもそも日本代表の戦い方、特に攻撃面では「縦に速く」以外の戦術がないからね。攻撃のときに選手個々の役割もないし、最後は個人技に頼っているだけ。誰かが中央に入ったら、サイドに空いたスペースを有効に使うとか、そういう組織やコンビネーションで崩したりする形が全くない。練習でやっていないんだから試合で出せるわけがない。香川だけじゃないけど個人を生かそうとしていない。

 ――それでも攻撃の要のトップ下を務める

 武田:そこも問題なんだよ。敵のマークが厳しい中央の位置でパスを受けるとき、相手やゴールに対して背中を向けていることが多くなるけど、それじゃ香川の良さが出ない。敵陣に切り込むには前を向いている状態でボールをもらうのがベストだし、敵にとって脅威になる。比較的、前向きでプレーできるサイドの方が合うんじゃない?

 ――トップ下はムリということか

 武田:ドルトムントでは、香川の良さも出せるようにチームは組織されているが、日本代表は違うから。それにハリルホジッチ監督が香川をどう生かすか。その方法次第だね。J1広島で活躍するFWピーター・ウタカ(32)も清水時代にはゴールを量産できなかった。移籍して起用法や戦い方が変われば力を発揮できるようになる。例えば、そういうこと。

 ――どうすれば、日本代表で活躍できるか

 武田:日本代表が現状のままなら解決策は2つ。監督が取り組むサッカーに徹し、適応できるようにスタイルを変えること。もう一つは、戦術や周りの選手を無視し、得意なプレーをやり続ける。組織を乱して、スタメンから外されるリスクもあるけど、ゴールという結果を出せば、監督も文句を言わない。そこをどう考えるかは個人の判断になるけどね。

 ――香川自身に問題はないのか。FW本田圭佑(30=ACミラン)との連係はどうか

 武田:メンタルは問題かな。自信を持って、やってほしい。周りの選手に気を使いすぎだし、強引にシュートを打ってもいいよね。代表選手からも実力は認められているんだから「オレにパスを集めろ」ってくらいでもいい。本田とのコンビについてもメディアでいろいろと書かれているけど、まずはチーム戦術の問題。そこは関係ないよ。

 ――ところで、ハリルホジッチ監督と香川の関係をどう見るか

 武田:試合中のベンチ前で監督が「ワーッ」と指示を出していたとき、香川は監督の方を見なかったし、話を聞いていなかった。選手目線で言えば、これは信頼関係がない証拠。香川だけではないけど、試合もうまくいかないし、指揮官と選手たちとの距離を感じる。正直(監督は)長くは持たないんじゃない?

最終更新:9/25(日) 10:28

東スポWeb

スポーツナビ サッカー情報