ここから本文です

<ハドソン川の奇跡>トム・ハンクス&アーロン・エッカートに聞く「みんなで力を合わせれば…」

まんたんウェブ 9/25(日) 19:23配信

 2009年1月、米ニューヨークで実際に起きたUSエアウェイズ1549便の奇跡の生還劇を描いた映画「ハドソン川の奇跡」(クリント・イーストウッド監督)が24日に公開された。今作で、乗員乗客155人全員の命を救ったチェスリー・“サリー”・サレンバーガー機長を演じたトム・ハンクスさんと、ジェフ・スカイルズ副操縦士役のアーロン・エッカートさんが、映画のPRのためこのほど来日。2人は、事故については当時のニュースで知っていたが、その後、サレンバーガーさんとスカイルズさんが、どれほど大変な目に遭っていたかは知らなかったという。ハンクスさんとエッカートさんに話を聞いた。

【写真特集】トム・ハンクスが日本のジェームズ・ボンドと対面

 ◇18カ月間の重さ

 映画は、事故当時の様子から、サレンバーガーさんとスカイルズさんが、国家運輸安全委員会(NTSB)による聴聞会を受けるまでの18カ月間を、時間を凝縮して描いている。しかし、そうした“端折り”をハンクスさんは「軽く思ってほしくない」と話す。

 「あの18カ月間、2人がどんな思いをしていたかを考えてみてほしい。自分たちが間違ったことをしたと判断されたら、評判は失墜するし、年金はなくなる。仕事がなくなるリスクだってあるわけだ。米国では、事故が起きたら必ずNTSBが調査する。それは当然のこと。その調査でサリーは、何をやったのか、なぜそんなことをしたのかと何度も問われ、そのたびにそれに答えなければならなかった。しかも、最終的にどういう判断を下されるのか分からない。それだけの負担を持って生きる18カ月間というのは、ものすごく長く感じられたはずだ」と、おもんぱかる。

 ハンクスさんのその言葉に、エッカートさんもうなずくが、スカイルズさんの場合、事情はもう少し複雑だった。なぜなら、スカイルズさんは、エアバス機長の免許取得のため離陸を経験する必要があり、たまたまそれが事故の日だったからだ。

 エッカートさんは「ジェフは、トレーニングを終えたばかりで、エアバスA320を操縦するのはあの日が初めてだった。サリーがジェフに離陸を頼み、そうしたら、上空3000フィート(約900メートル)で鳥が当たった。頭が真っ白になって当然です。操縦のガイドブックがあっても、そんな状況については全く記述されていない。心臓もバクバクし、パニックモードになり、にもかかわらず、直感に従って、何をすべきかを判断しなければならなかった。もしかしたら、自分は間違ったことをやったのではとずっと悩んでいたのです」とスカイルズさんの不安を代弁する。エッカートさんによると、その18カ月間は、サレンバーガーさんもスカイルズさんも「自分たちに不利な結論が下されるのではと気が気ではなく、お陰で体重は減り、不眠症に陥ってしまった」という。

1/3ページ

最終更新:9/25(日) 19:23

まんたんウェブ