ここから本文です

【週間株式展望】イベント通過で材料がなく、上値は重い展開

ZUU online 9/25(日) 22:20配信

19日は敬老の日のため休場。20日の東京株式市場は、日銀金融政策決定会合とFOMCを控え、積極的な売買が行われる展開とはならなかった。足元のドル円相場が円高傾向なこともあり、日経平均株価は、前週末比27円14銭安の1万6492円15銭で取引を終えた。

21日の東京株式市場は、日銀が金融政策決定会合で金融政策の追加措置を発表したことから、それを好感する流れが続いた。日経平均株価は、前日比315円47銭高の1万6807円62銭で大引けとなった。業種別では、今回の金融政策の内容が金融機関の収益悪化懸念を後退させるものだったことで、銀行株が大幅高となった。

22日は秋分の日のため休場。23日の東京株式市場は、日銀金融政策決定会合やFOMCなどのイベントが終了し、大きな材料はなかったものの、米国の利上げペースが緩やかになるとの見方が中心となったことで、ドル円相場で円高が進行した。日経平均株価は、前日比53円60銭安の1万6754円02銭で週の取引を終えた。個別銘柄では、電通 <4324> がデジタル広告サービスで不適切な対応があったとの報道から大幅に下落した。

■今週の株式展望

今週注目される経済指標は、26日の米8月新築住宅販売件数、27日の7月日銀金融政策決定会合議事要旨、29日の米4-6月期GDP確報値、30日の9月日銀金融政策決定会合「主な意見」、8月失業率・有効求人倍率、8月家計調査、8月消費者物価指数、8月鉱工業生産などである。

今週の日本株は、先週注目された日銀金融政策決定会合とFOMCを通過し、材料難の展開が想定される。ただ、日銀金融政策決定会合では、新スキームが発表され、FOMCでも利上げこそなかったものの、利上げが近づいていることが述べられた。

日銀金融政策決定会合で発表された「総括的な検証」では、「金融機関の貸出の多くが短期市場金利に連動する貸出や5年程度までの固定金利貸し出しであること」から金利を下げることによる経済や物価への効果は「1-2年の金利が下がった場合の効果が一番大きく、年限が長くなるにしたがって、効果は小さく」なると述べられており、新しい枠組みとしてイールドカーブのコントロールを導入した。

短期金利である政策金利と、長期金利である10年債利回りを操作することで、これまでのイールドカーブ全体を押し下げる政策から、短期・中期金利を引き下げる政策へと移行したと言える。マイナス金利の深掘りがなく、長期金利の更なる低下が避けられるという点から銀行株にはポジティブな内容であるものの、追加緩和がなかったことで相場全体を押し上げる材料とはならないはずだ。

さらに、FOMCで利上げが近いことが示唆されたものの、FOMCメンバーのFF金利見通しは引き下げられており、円高に進みやすい地合いであることを考えれば、日本株の上値は重いだろう。

テクニカル面では、週足ベースのボリンジャーバンドは、日経平均株価のローソク足が1σと移動平均線の間であり、週足14週のRSIは、60%程度と、中立からやや過熱気味の状態となっている。以上を考慮すれば、弱気で考えるのが妥当だろう。(ZUU online 編集部)

最終更新:9/25(日) 22:20

ZUU online

チャート

電通4324
5340円、前日比-10円 - 12/2(金) 15:00

なぜ今? 首相主導の働き方改革