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脳にチップを埋め込んで記憶を取り戻す研究が商用化に向けて前進中

ギズモード・ジャパン 9/25(日) 21:10配信

脳にチップ埋め込んで、記憶力を取り戻す…こんな映画みたいな話が本当に現実になるかもしれません。

スタートアップ企業のKernel(カーネル)は、脳の海馬に小さなデバイスを埋め込むことで、アルツハイマー等だけでなく、脳卒中や外傷性脳損傷といった疾患による認知症を改善する研究開発の商用化プロジェクトを明らかにしました。

このデバイスの電極で、神経細胞を電気刺激し脳に入ってくる情報を長期記憶として処理させます。このKernelのデバイスは、 南カリフォルニア大学のセオドル・バーガー(Theodore Berger)博士率いるチームによる研究に基づいて開発されます。

2011年のバーガー博士の解説によれば、

”スイッチをONにすると、ラットは記憶が戻る。OFFにすると、忘れる。

こうした実験用モデリングの研究を総合した結果、記憶の神経コーディングの情報さえ十分揃えば、リアルタイムのID特定・エンコード処理の操作が可能な神経人工装具を使って認知記憶処理の保存・改善さえも可能なことが初めて示されたかたちだ。”

そして、バーガー博士は「医療に役立てる真の時が来た」と述べます。「現在、ヒトによる臨床実験を行なっているが初期結果はうまくいっている。このデバイスの商用化に向けて、前に進んでいる」とのこと。

バーガー博士のアプローチでは、海馬内の電極は、脳が何か新しいことを学ぶとき、まず特定のニューロンからの電気信号を記録し、記憶をエンコードします。これらの電気信号は、ニューロンの特定のパターンの「反応」の結果です。博士は、学習に関連する電気信号がその情報を長期記憶に定着させるための信号に変換する方法について研究を重ね、任意の入力(学習)信号を受け取り、適切な出力(メモリ)信号を生成する数学的モデルを構築しました。このデバイスは、海馬に正しく情報を伝えられない人を助けることができるのです。

Kernelは、10年以内に臨床デバイスを開発することを目標にDARPAから資金提供を受けています。この研究開発が成功したら、我々が老人になる頃には脳にチップを埋め込むのが当たり前になって、ボケるどころか、異様に記憶力の高いサイバーじいさん、サイバーばあさんが大量に登場するようになるかもしれませんね。

source:IEEE Spectrum

(mayumine)

最終更新:9/25(日) 21:10

ギズモード・ジャパン

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