ここから本文です

空手を究めて国際人に 必修化10年で黒帯491人 沖縄尚学中高

沖縄タイムス 9/25(日) 10:40配信

 沖縄尚学高校と同中学校が全国に先駆けて沖縄空手を必修授業にしてから10年目に入った。高校生は4割以上が卒業までに黒帯を取得し、「文部両道」「グローバル教育」を掲げる同校の特色の一つになっている。

 「イチ、ニー、サン、シー」。指導者の声に合わせて、生徒たちが突きや蹴りを繰り出す。この日は、高校2年生の5学級が合同で稽古していた。「パシッ、パシッ」と乾いた音を立てながら動作を決める光景は壮観。海外から交流に訪れた生徒も、見よう見まねで取り組んでいた。

 同中高では週に1回70分、空手の形の授業がある。生徒は「小林流」「剛柔流」「上地流」「松林流」の4流派の中から選択して稽古を進める。講師を派遣するのは、協定を結んでいる県空手道連盟だ。

 中1は5級、中3は2級などと学年ごとに目標の級や段が設定され、学内での昇級昇段審査も年に2回開かれる。今年3月時点の取得状況を見ると、高校では44%(491人)が黒帯(初段以上)。茶帯(1~3級)も合わせると、85%(955人)に達する。男子だけでなく、女子も必修だ。

 同校が空手を必修化したのは2007年8月。名城政一郎副理事長の肝いりで始まった。

 「米国の大学で教えていた時期に、現地の学生から『祖父は船越義珍先生から空手を習いました。父も私も黒帯で、いつか沖縄で本物の空手を学びたいと思っています』と話し掛けられ、沖縄の空手がこんなにも世界で尊敬されているのかと肌で感じた」と名城さん。帰国後すぐに必修化に乗り出したといい、「沖縄の空手は本物。世界に通用する文化力がある」と説く。

 高2で黒帯の稲嶺優子さんは「時々、鏡の前で形の練習をしている。もっとスピードと切れを磨きたい」と話した。

最終更新:11/4(金) 13:55

沖縄タイムス