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ネットワン、三菱重工エンジン&ターボチャージャのネットワーク基盤を構築

BCN 9/26(月) 15:23配信

 ネットワンシステムズ(吉野孝行社長)は9月23日、三菱重工エンジン&ターボチャージャ(花沢芳之社長)の相模原地区第三工場のIoT(Internet of Things)活用を可能にするネットワーク基盤を構築、9月から稼働をはじめたと発表した。

 三菱重工エンジン&ターボチャージャは、自動車の厳しい排出ガス/燃費規制を背景にグローバルで市場が拡大しているターボチャージャ(燃費向上に寄与する過給機)で世界トップクラスのシェアを占めている。相模原地区第三工場は、世界6か国の生産拠点で新しい生産技術を開発・展開するマザー工場の役割を担っており、構成部品の切削・研削・検査、ターボチャージャの組み立てを行っている。

 ターボチャージャの内部では1分間に20万回以上の回転が発生することから、構成部品には極めて高い精度が求められ、製造品質向上とトレーサビリティの観点から、製造する各部品の計測データが保存されている。三菱重工エンジン&ターボチャージャでは、工場の製造ラインをネットワーク接続することでIoT技術を活用できる基盤を整備し、これら計測データについてリアルタイムでの収集・紐づけ・分析を実現することで工場の生産性を向上する仕組みを検討していた。

 この課題に対してネットワンシステムズは、シスコシステムズの産業環境向けイーサネットスイッチ「Cisco Industrial Ethernet(IE)シリーズ」を用いて、相模原地区第三工場内の5種類の製造ラインの計測データの収集・紐づけが可能なネットワーク基盤を構築した。工場外からもこれらデータを活用することを目的として、ファイアウォールを用いてセキュリティを強化し、外部と安全なネットワーク接続を可能にした。

 ネットワーク基盤の設計では、コストと工場環境の耐障害性のバランスを考慮した。具体的には、製造ライン内のネットワークはコストを優先するスター型構造、また製造ライン間を接続するバックボーンネットワークは機器障害の際にもネットワーク停止時間をミリ秒単位で抑えられるリング型構造をそれそれ採用。ネットワーク機器を接続する光ファイバーケーブルに関しても、米パンドウイットコーポレーションの産業環境向け製品「Panduit IndustrialNetシリーズ」を利用している。

 これによって三菱重工エンジン&ターボチャージャは、製造部品の各種計測データを紐づけた上でネットワーク越しに迅速に確認できるようになり、さらなるトレーサビリティ向上を通じた競争力強化を実現した。将来的には、ネットワークで収集する計測データを増加して、生産ラインに不具合が発生する予兆を見つけて対応できるようにし、ライン停止や不良品発生を防ぐことで生産効率の向上を図っていく方針。

最終更新:9/26(月) 15:23

BCN

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