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【インタビュー】晋平太、MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻、Rude-α 、気鋭のラッパー達が顔を揃えたコンピ『I LOVE MC BATTLE』

BARKS 9/26(月) 12:05配信

『フリースタイルダンジョン』『BAZOOKA!!高校生ラップ選手権』などの活躍で名を馳せたフリースタイル系ラッパーや新進気鋭の若手ラッパー達が顔を揃えたコンピレーション・アルバム『I LOVE MC BATTLE』が、9月28日にリリースされる。晋平太やKENTHE390、DOTOMA、ACE、MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻、Rude-αといった錚々たるメンバーによる多彩かつ良質な楽曲群は実に魅力的で、同作は幅広い層のリスナーにアピールする好盤に仕上がっている。『I LOVE MC BATTLE』のスーパーバイザーと楽曲セレクトを担った晋平太、若手の注目株といえるMC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻、Rude-αの3名に集まってもらい、コンピレーション・アルバムや現在のヒップホップ/ラップ・シーンなどについて大いに語ってもらった。

■ニガリ君(MC☆ニガリa.k.a 赤い稲妻)やRude-α君みたいな若い世代を紹介したい
■彼らが出てきたことで僕達の視野はすごく広がったし意識も変わった

――まずは、『I LOVE MC BATTLE』というコンピレーション・アルバムを作ることにした経緯などを、話して頂けますか。

晋平太:僕ら3人は『フリースタイルMCバトル』というものがきっかけになって出会ったんですけど、日本全国にMCバトルに強いラッパーや素敵なラッパーがいっぱいいるんですよね。ただ、僕達はMCバトルをやるためにラップをしているわけではないというのがあって。もちろんMCバトルが大好きだけど、自分の楽曲を作ったり、ライブをしたりすることが基盤としてあって、そのうえで表現方法の手段の一つとしてMCバトルに参加しているんです。だから、バトルに強くて、なおかつ楽曲やタレント性の面も魅力的な人を、もっと世に知らしめる方法はないかなと考えていたんですよ。それで、こういうアルバムを作ることにしました。特に、ニガリ君(MC☆ニガリa.k.a 赤い稲妻)とかRude-α君みたいな若い世代を紹介したいという気持ちが強かった。彼らが出てきたことで僕達の視野はすごく広がったし、意識も変わったというのがあって。つまり彼らの存在によって日本語ラップのシーンが、すごく活性化されたんです。それで、これから中心になってシーンを盛り上げていく存在といえるニガリ君とRude-α君を軸としつつ、僕が参加して欲しいと思う人達に声をかけました。

Rude-α:元々は晋平さんと、ニガリと、僕と、北海道の言×THEANSWERで「共に行こう」という曲を作っていたんです。それが、『I LOVE MC BATTLE』というコンピに入ることになって、その流れで自分も曲を作って参加することになりました。僕は、MCバトルはあまり強くないんですけど(笑)。

晋平太:そんなことないよ。

Rude-α:いやいや(笑)。だから、誘ってもらった時は嬉しかったです。今まで自分のアルバムを出してきたりしたけど、コンピに入るのは初めてなんですよ。だから、他の人がいっぱいいる中に自分の曲が混ざることによって、どんな色になるのかなというのがあって。完成したアルバムを聴いたらめっちゃ面白くて、すごく良い機会を与えてもらえたと思いました。

MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻(以下、MC☆ニガリ):私事になってしまいますが、今回の『I LOVE MC BATTLE』に入っている僕の曲は1年前くらいから存在していたんですけど、1番とサビしか出来ていなくて。そうしたら晋平さんに、コンピアルバムを作るから、お前はあの曲を完成させろと言われたんです。完成させたら予想以上に好評で、それが嬉しくて。“I LOVE MC BATTLE”というタイトルですけど、バトルに限らず、このアルバムがフリースタイルダンジョンや日本のヒップホップを受け入れてもらえるきっかけになると良いなと思っています。

――『I LOVE MC BATTLE』は個性的かつ魅力的なメンバーが顔を揃えていて、すごく楽しめました。アルバムは、皆さんが競演を果たした「共に行こう」から始まります。

晋平太:この曲は、ニガリ君、Rude-α君、言×THEANSWER君という『BAZOOKA!!高校生ラップ選手権』で大活躍した3人がいて。僕は日本全国で行なわれている『ULTIMATE MC BATTLE』というイベントの司会をやっていて、彼らとそれぞれの地元で初めて会ったんですよ。言×THEANSWER君とかは中学生の頃から知っているし、Rude-α君も『高校生ラップ選手権』に出る前から知っていて。ニガリ君は『高校生ラップ選手権』で優勝したいと言って、友達のラッパーのGOMESSと東京に出てきたりしていて。あれよあれよという間にみんな結果を出して、名前を広めていった。それで、元々仲が良かったし、なにか一緒にやれることはないかなという話をしていて、だったら一緒に曲を作ってみないかということになったんです。3人とも個性的だから、その3人を集めたらどうなるのかを見たいと思って。当時はRude-α君はまだ沖縄にいたし、言×THEANSWER君も北海道にいたんですけど、みんなで東京に集まって、スタジオに入って曲を作ろうぜといって。でも、なかなか大変だったよね?

Rude-α:大変でした(笑)。

晋平太:みんなを集めるために飛行機のチケットを用意して…というところからすでに大変。チケットを手配して送ったら、当日になって、言×THEANSWER君が電話してきて「僕のチケット、新千歳からになっているんですけど」と言うんですよ(笑)。「いや、新千歳じゃないの?」と言ったら、「僕の地元は帯広ですよ」と言われて。“えっ、そこから?”みたいな(笑)。「どうしたら良いんですかね?」と言うから、「とりあえず帯広から向かってもらって良いですか。後で、なんとかしますから」と言って。送られて来たチケットを、出発する当日の空港で初めて見るかね…みたいな(笑)。

MC☆ニガリ&Rude-α:アハハ!!(爆笑)

晋平太:そんなこともありつつ、なんとかその日のうちに集まれて形になったという奇跡みたいな曲です(笑)。

Rude-α:「共に行こう」を作った時は、東京に集まる前に16小節分のリリックを書いてきてと言われていたんですよ。16小節だから普通にパッと書けるだろうと思って、行きの飛行機の中で書くことにしたんです。そうしたら、飛行機の中で寝てしまって(笑)。東京に着いたけどリリックがない状態で、ヤバいヤバいと思いながら電車に乗って。でも、なぜか余裕があったんですよ。テスト前って直前になると、余裕があるじゃないですか。

晋平太:ええっ、なんだそれ? 普通はないよ(笑)。

Rude-α:ないですか? 全然勉強してないのに、“イケるっしょ”みたいな。

晋平太&MC☆ニガリ:……(黙)。

Rude-α:俺は、あるんですよ(笑)。その時も妙な余裕があって、電車の中でもリリックを書かないままスタジオに着いて。でも、スタジオに入った瞬間に現実に気づいて、“あっ…”てなって(笑)。晋平さんに「ちょっと時間もらって良いですか」と言って、16小節書き上げました(笑)。でも、適当には書いたわけじゃないですよ。あと、俺と言×THEANSWERがレコーディングしている時に、ニガリはもう帰っていたんだよね?

MC☆ニガリ:そう。バイトがあって(笑)。

Rude-α:バイト前にレコーディングするという(笑)。

MC☆ニガリ:アハハ(笑)。スタジオには1時間くらいしか滞在しなかったんじゃないかな。スタジオに行って、“バッ!”と歌って、帰りました(笑)。あと、「共に行こう」に関しては、晋平さんは歌も歌うんだと思いました(笑)。

晋平太:歌うよ(笑)。

Rude-α:そういえば、この曲のフック・パートに入っているハイトーンは、俺だから(笑)。晋平さんが歌っているフック・パートのハモリを、なぜか僕がやることになって。「この音を出して」と言われてキーボードを押さえるんですけど、それがすごく高くて。1時間くらい、ずっと録っていたんですよ。あの頃はまだ歌のスキルが低くて、かなり苦労しましたね。この曲に入っている高い声は、奇跡的な瞬間です(笑)。

晋平太&MC☆ニガリ:アハハ(笑)。

Rude-α:「共に行こう」という曲を一緒に歌って、みんな東京に来た以上、もしこの中の誰かに何かあったら、みんなで助け合わないとね。

晋平太:なんだ、そのモアイの精神は?(笑) うちなんちゅー出してくるね(笑)。でも、そうだね、みんなで助け合っていこう。

Rude-α:共倒れにならないようにね(笑)。

■晋平さんから「お前の新曲、好き」みたいなメッセージが来て
■「今度、飯連れていってくださいね」と返信したら「嫌だ」って

――皆さんは、本当に仲が良いんですね。では、続いて、それぞれが今作に収録した曲について話しましょう。

MC☆ニガリ:さっきも話したように、「とうきょうにて」は2015年の6月くらいに1番とサビができて。それから1年寝かせていた……というか、眠ってしまって(笑)。気がついたら、こういう形になっていました(笑)。

晋平太:MC☆ニガリがライブで「とうきょうにて」をやっていて、素晴らしい楽曲だからコンピに入れたいなと思ったんですよ。その話をしたら、1番とサビしかないんですと言われて(笑)。それで、「そっか。じゃあ、続き作ろうか」と言って(笑)。この曲は、上手いこと着地したよね?

MC☆ニガリ:はい。本当に、晋平さんのお蔭です。

――「とうきょうにて」は、ラテン・テイストを活かしたオケと硬派なラップのマッチングがすごくカッコいいです。

MC☆ニガリ:ラテンは、友達のアイディアです。いつもオケを作ってもらっている友達がいるんですけど、その人が「良いのが出来たから、これでラップすると良いぞ」といってきて。それを聴いて、「ああ、良いね」みたいな。そんな風な軽いノリでした(笑)。

晋平太:スタイリッシュな雰囲気で、ニガリ君の声によく合っているよね。ニガリ君は、ラップと声は超二枚目で、ラップをしている時は本当にカッコいいから。っていうか、ラップはカッコいい(笑)。

MC☆ニガリ&Rude-α:ハハハ!!(爆笑)

――皆さんとお会いするのは初めてですが、MC☆ニガリさんのラップを聴いたり、『MCバトル』の映像を見たりして、すごくアグレッシブな人だろうなと思ったんですね。でも、普段はすごく穏やかで、かなり意外です。

晋平太:同級生には、すごくジャイアンなんですよ(笑)。大人がいると、一瞬で猫を被るという。

MC☆ニガリ:そんなことないですよ。これが、僕の素顔ですから(笑)。

Rude-α:ええっ? まぁ、そういうことにしておくか(笑)。

――普段の姿とラップをしている時のギャップも魅力な気がします。「とうきょうにて」の歌詞についても話してもらえますか。

MC☆ニガリ:歌詞は、街の中を歩き回って、その時に浮かんできた言葉を活かして書きました。僕は歌詞を何度も書き直したりすることはなくて、一度書いたら、もうこれで良いやというタイプなんです。「とうきょうにて」も良い感じに、スラスラと書けました。でも、リリックの面でももっと行けるようにしたいなと思っています。

Rude-α:僕は、ドラムとラップだけという形態の「19」という曲で参加させてもらいました。元々は『戦極スパーリング』というMCバトルに出た時に、ドラムのバトルもやっていたんです。それを見た人から、ドラムとラップという曲をやったら面白いんじゃないかという声をもらって。それで作ってみようということになって、ドラムのGOTO(DALLJUB STEP CLUB)さんのライブとかに遊びに行って、その時に挨拶させてもらいました。僕はドラムのこととかは詳しくないんですけど、GOTOさんのドラムはすごく魅了されるものがあったんですよ。それで、今度こういう曲を作りたいと思っているんですという話をしたら、やると言ってくれました。

――ラップとドラムだけという着想が凄いですし、打ち込みのドラムなどではなく、生のドラムとわたり合っているのが最高にカッコいいです。

Rude-α:ありがとうございます。でも、形にするのは大変でした。まず、リリックということになった時に、僕はニガリとは逆で、一回リリックを書いても本当にこれで良いのかなという感じになって、何回も書き直すんですよ。書けたと思っても、次の日に見たら全然ダメだなと思って、1から書き直したりするし。

――すみません、ちょっと良いですか?

Rude-α:はい。

――そういう人が「共に行こう」の時は、よく歌詞がない状態で東京に来れましたね。

一同:ハハハ!!(爆笑) たしかに(笑)。

Rude-α:いや、タイミングがあるんですよ(笑)。16小節を本当に妥協しないで“ポンッ!”と書ける時と、全く納得できない時があって。「共に行こう」はパッと書けたけど、良いバースが書けたなと思って、すごく気に入っている。でも、「19」に関しては、本当にどうしようという感じになって。レコーディングの前日に、寝ないで、家の中を歩き回りながら書きました。僕は、歩き回りながらじゃないと、リリックが書けないので(笑)。で、次の日にレコーディングして、その翌日にPVを撮ったんです。そういう流れだったので、制作はかなり大変でした。

晋平太:この曲は、KEN THE 390さんがディレクションしてくれたんだよね?

Rude-α:そう。KEN THE 390さんが、ここのフローはこんな感じが良いんじゃないかみたいなアドバイスをしてくれました。「19」は皆さんのおかげですごく面白いものになって、自分でも気に入っています。

晋平太:これは、本当にカッコいいよ。

MC☆ニガリ:俺も好き。

Rude-α:ありがとうございます。そういえば、この前晋平さんから「お前の新曲、好き」みたいなメッセージが来て。急に来たから、ビックリしました(笑)。それで、「ありがとうございます。今度、飯連れていってくださいね」と返信したら、「嫌だ」って返事が来て(笑)。“はっ?”みたいな(笑)。

晋平太:嫌だというのはジョークだよ(笑)。

Rude-α:本当ですか? 俺、あれを見た時、ちょっとイラッとしましたよ(笑)。

MC☆ニガリ:俺も飯連れていってください。

晋平太:ええっ? ……分かったよ、連れていくよ(笑)。

■自分に自信を持って堂々とし続けるというのは大変です
■そのうえで胸を張っているというのは最高にカッコいい

――晋平太さん、大変ですね(笑)。Rude-αさんのラップは、名前にふさわしい不良っぽさが魅力的です。

Rude-α:普段はメロディー系の音源を作ったりすることが多いんですけど、この曲は怒りの感情をぶつける必要があって。それで、レコーディングの時は、昔自分のことをバカにしたヤツとかを思い浮かべながら録りました。

晋平太:怒りの感情を、良い形で昇華しているよね。僕が書いた「主人公」は、前に自分のアルバムを作った時に出来ていて、いつか出したいなと思っていたんです。もっといろんな人に聴いてもらいたいなという気持ちがあったけど、当時の僕はそれを上手く表現できる場所をまだ持っていなくて。トラック自体もすごくラフな状態で、それを自分がイメージしているレベルのクオリティーまで持っていけてなかったんですよ。それで、今回ディレクターと話をしたところ、じゃあこういう人に協力してもらって…という話になって。新しい制作チームにも入ってもらって、元々あったデモをブラッシュアップして、今の形に落とし込みました。

――「主人公」は、ストリングスなどをあしらった煌びやかなサウンドとキャッチーなサビ・パート、リスナーの背中を押す歌詞などが一体になって、ラップやヒップホップといったことを超えて、純粋に良い曲に仕上がっています。

晋平太:ありがとうございます。歌詞は、普段自分が歌っている楽曲よりも、ちょっと視点が高いというか、若い人達に向けた先輩からのメッセージ的なものになっています。ニガリ君やRude-α君は僕よりも10才以上年下で、そういう世代の人が自分と同じものを好きで、同じようにやっているということがすごく嬉しいんですよ。それに、最近の僕は若い人達が自信満々で楽しそうにラップしている姿を見ると、すごく楽しい気持ちになれるというのがあって。彼らには、ずっとそういう人であって欲しいんですよね。自分に自信を持って堂々とし続けるというのは大変ですよね。その裏側にはいろんなことがあるだろうけど、そのうえで胸を張っているというのは最高にカッコいいじゃんと思って。で、僕自身もそうありたいんです。そういう意味では、「主人公」はみんなに向かって言っているようで、自分に言っている部分もあります。

――皆さんの話を聞いて思ったことですが、皆さんの音楽はそれぞれの想いや意志が大きな要素になっているんですね。

晋平太:そう。だから、ラップの歌詞は、基本的に自分で書くんです。もちろん、いろんな話をして、アイディアを出し合って作る場合もあるけど、基本になる部分というのは自分の言いたいこととか、感じていることなんです。それが、ヒップホップやラップの一番の特徴だと思いますね。

――『I LOVE MC BATTLE』は多彩な曲調や胸に響く歌詞、それぞれの個性がダイレクトに反映されたラップなど、本当に聴きどころが多いです。

晋平太:そう言ってもらえると嬉しいです。魅力的な楽曲が揃っていて、たとえば中学生のけーご君が形にした「13才のリアル」とかは、ぜひ聴いて欲しいですね。この曲は、本当に凄い。すごくカッコいいとか、すごくスキルフルだったりする曲ではないけど、本当に“13才のリアル”が伝わってくる曲に仕上がっていて。これを聴いて衝撃を受ける人は多いと思うんですよ。けーご君は、本当に今後が楽しみな一人です。

Rude-α:僕は、ライムベリーの「韻果録」が好きです。和のテイストを活かしているのが良いし、アッパーなだけじゃなくて、アグレッシブだったりするし。この曲を聴いた時は、凄いなと思いました。

晋平太:凄いよね。俺もこの曲が始まった瞬間に、これはスゲェことになっているなと思った。歌詞の通り、唯一無二だなっていう(笑)。

MC☆ニガリ:ライムベリーは、ライブも楽しいですよ(笑)。

――ライムベリーさんは、アイドルなんですよね。

晋平太:そう。でも、(櫻井)未莉ちゃんというメンバーがいて、その子はラップが大好きで、フリースタイルのMCバトルにも参加したりしているんですよ。だから、ライムベリーはオトナのヤラセとかではなくて、本当に好きでラップをやっているんです。それに、ラップも普通にうまいです。

MC☆ニガリ:僕が気になっているのは、2WIN(T-PABLOW×YZERR)です。

晋平太:そうなんだ。ライバル?

MC☆ニガリ:いや、ライバルではない。僕の人生にライバルはいないです。

Rude-α:おおっ! 良いね(笑)。

晋平太:2WIN(T-PABLOW×YZERR)の「FIRE BURN」は、今回のコンピレーションCDの中ではスタイル的に一番“ド・ヒップホップ”という感じですね。でも、重厚で、暗くて、普通のロックとかに通じる匂いもあって。これも、ぜひ聴いて欲しいです。というか、結局全部聴いて欲しいですけど(笑)。

――同感です。『I LOVE MC BATTLE』は内容が充実していて、ラップやヒップホップなどにあまり馴染みのないリスナーも楽しめるアルバムになっています。

晋平太:MCバトルはYOU TUBEやテレビで観たことがあったりして少しは知っている人でも、『I LOVE MC BATTLE』を手に取って聴いてくれたら、思っていたのと違うなと感じると思います。僕の中には、そういう風に感じさせるカラフルな人達を入れたいという想いがあったんです。ヒップホップのことをあまり知らない人の中には、ヒップホップやラッパーのイメージが出来上がっていると思うんですよ。でも、今のラップはもっと進んでいて、もっとカッコいいということを知って欲しいというのがあって。それに、僕達は黒人のマネをしているという意識は全然なくて、日本語ラップという独自の文化をやっている。だから、昔ながらのイメージでヒップホップやラップを敬遠したり、ちょっとバカにしているような人にこそ『I LOVE MC BATTLE』を聴いて欲しいですね。絶対に楽しんでもらえると思います。

――間違いないです。MC☆ニガリさん、Rude-αさんは、今のヒップホップ/ラップ・シーンに、どんなことを感じていますか?

MC☆ニガリ:僕は、楽しくパーティーが出来れば良いなと思っています。それだけです。パーティーといっても流行りの“パリピ”みたいな軽いノリとは違って、ヒップホップは不良っぽさや、硬派な雰囲気があるんですよね。ちょっと格闘技とかに近いというか。そういう魅力を、もっと沢山の人に知ってもらえるようにがんばっていきます。そうすることで、ずっと楽しいパーティーを続けていけるので。

Rude-α:日本語ラップはダサいみたいなことを言う人が、いまだにいるんですよ。ラップは英語じゃないと、おかしいだろうと。でも、僕に言わせると、それは違うんですよね。日本のアニメにしても、ポップスにしても、最初は海外の影響を受けたところから始まったけど、その後日本のオリジナル文化として発展していって根づいたじゃないですか。日本語ラップも、そういうものにしていきたいと思っています。

――今後の皆さんの活動も楽しみです。

晋平太:これからもどんどんライブもするし、MCバトルもやっていきます。あとは、僕はもう“ヒップホップだから好きなんだ”じゃなくても良いと思っているんですよ。ラップという表現方法をしたいと思ってやり始めて、後からこれはヒップホップなんだと気づけば良いんじゃないかなと。あとは、僕は昔からラッパーが増えると良いなとずっと思っていて、今では色とりどりな人が出てきていて。もし数年前に『I LOVE MC BATTLE』を作っていたら、こんなにバラエティーに富んだものにはならなかった気がするんですよ。日本語ラップと並行して、海外のヒップホップ直系の音楽をしている人もいるし。つまり、今のヒップホップは、自分の好きなものをチョイスできるだけの広さを持っているんですよね。そういう良い状態になっていることをアピールして、ラップやヒップホップをさらにシーンに浸透させていきたいと思っています。

Rude-α:僕はガチガチに、これが俺の音楽だからと人に押し付ける気はなくて。自分が創る音楽が良いと感じてくれた人に聴いてもらいたいというのはありますね。あとは、自分がヒップホップを聴いて、カッコいいなと思って始めたのと同じように、自分の音楽が誰かのきっかけになると良いなと思っているんですよ。ただ、そのためにカッコつけたりする気はない。リアルな自分を出していって、それが誰かのきっかけになると良いなと思っています。

MC☆ニガリ:今後は、どうだろう? 僕は、将来は“おもしろオジサン”になりたいんですよ(笑)。自分のスタイルでずっとラップを続けていって、このオジサン面白いなと思われる人になることを目指します(笑)。

取材・文●村上孝之


9月26日よりMCニガリa.k.a赤い稲妻、言×THEANSWER、Rude-α feat. 晋平太「共に行こう」iTunes にて配信開始!
https://itunes.apple.com/us/album/gongni-xingkou-single/id1155119655?l=ja&ls=1&app=itunes

『I LOVE MC BATTLE』
2016年9月28日発売
FOCD-8003 価格:2,000円+税
(CD+DVD)CD15曲、DVD14曲収録

DISC-1 CD
01. MCニガリa.k.a赤い稲妻、言×THEANSWER、Rude-α feat. 晋平太 / 共に行こう ※未発表新曲
02. KOPERU / Dream On(Prod by tofubeats)
03. あっこゴリラ / TOKYO BANANA
04. DOTAMA / 音楽ワルキューレ2
05. 言×THEANSWER feat.碧 / Fly Naked
06. MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻 / とうきょうにて ※未発表新曲
07. Rude-α feat. GOTO (DALLJUB STEP CLUB) / 19 ※未発表新曲
08. 2WIN(T-PABLOW×YZERR) / FIRE BURN
09. 鎮座DOPENESS / T.U.B.E.
10. ライムベリー / 韻果録
11. けーご / 13才のリアル
12. KEN THE 390 feat. SKI-HI,KLOOZ,環ROY,TARO SOUL / Lego!!
13. 晋平太 / 主人公   ※未発表新曲
14. 呂布カルマ / 俺の勝手
15. ACE / HALO

DISC-2 DVD
01.晋平太 feat. MCニガリa.k.a赤い稲妻、R-指定、般若 & DJ AKAKABE / CHECK YOUR MIC REMIX
02. KOPERU / Dream On(Prod by tofubeats)
03. あっこゴリラ / TOKYO BANANA
04. DOTAMA / 音楽ワルキューレ2
05. 言×THEANSWER feat.碧 / Fly Naked
06. MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻 / こんばんは
07. Rude-α feat. GOTO (DALLJUB STEP CLUB) / 19
08. 2WIN(T-PABLOW×YZERR) / FIRE BURN
09. 鎮座DOPENESS / T.U.B.E.
10. ライムベリー / 韻果録
11. けーご / 13才のリアル
12. KEN THE 390 feat. SKI-HI,KLOOZ,環ROY,TARO SOUL / Lego!!
13. 呂布カルマ / 俺の勝手
14. ACE / HALO

最終更新:9/26(月) 12:05

BARKS