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東京国際映画祭全ラインナップ発表、特集控える細田守「未来の映画について話したい」

映画ナタリー 9/26(月) 17:28配信

本日9月26日、第29回東京国際映画祭のラインナップ発表会が東京・虎ノ門ヒルズフォーラムにて開催された。

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この会見では、全作品ラインナップや審査員がアナウンスされた。コンペティション部門の審査委員長を務めるのは、「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」のジャン=ジャック・ベネックス。そのほか「エヴェレスト 神々の山嶺」の監督・平山秀幸、「幸せのバランス」の俳優ヴァレリオ・マスタンドレア、「スポットライト 世紀のスクープ」のプロデューサーであるニコール・ロックリン、「誰かがあなたを愛してる」のメイベル・チャンが審査員に名を連ねる。

日本映画スプラッシュ部門にラインナップしたのは、足立紳の監督デビュー作「14の夜」、新藤風が監督し、安藤サクラが出演した「島々清しゃ」、今泉力哉の監督最新作「退屈な日々にさようならを」、菊地健雄の監督第2作「ハローグッバイ」など。また“場外乱闘編(アウト・オブ・コンペティション)”として、プロレス団体DDTのドキュメンタリー「俺たち文化系プロレスDDT」、手塚眞監督「星くず兄弟の新たな伝説」、みうらじゅんが企画、安齋肇が監督を務めた「変態だ」もオールナイト上映される。

Japan Now部門には、庵野秀明が総監督を務めた「シン・ゴジラ」、新海誠の「君の名は。」、宮藤官九郎の「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」、濱口竜介の「ハッピーアワー」など11本がラインナップ。上映では各監督やキャストがQ&Aを行う。なお「シン・ゴジラ」では庵野の代わりに犬童一心が登壇し、「ハッピーアワー」では濱口が海外からスカイプで参加予定だ。

また同会見には、コンペティション部門に出品される「アズミ・ハルコは行方不明」の主演・蒼井優と監督・松居大悟、「雪女」のキャストである青木崇高も出席。蒼井はオファーを受けたときの心境を聞かれ、「『アズミ・ハルコは行方不明』の安曇春子役と聞いて、主演だけど行方不明なのか、これは楽かもしれないと思いました(笑)」とジョークを飛ばす。また3年前に日本映画スプラッシュ部門に参加した松居は、東京国際映画祭へ強いこだわりを持っていたそうで「またこの映画祭に来たいっていうのが作品作りのモチベーションになっていた。決まったと聞いたときは居酒屋にいて、外で電話を受けたんですが、泣いてしまったんです」と感慨深げに明かす。また青木は、監督と主演を兼任した杉野希妃について「大変貪欲な方だな、と。撮影も大変ですが、彼女がしっかりリーダーシップを取ってやってくれた」と絶賛した。なお青木は、主演作「雨にゆれる女」もアジアの未来部門にてワールドプレミアが行われる。

そして会見の後半には、特集「映画監督 細田守の世界」を控える細田守も登壇。この特集には「バケモノの子」「サマーウォーズ」「時をかける少女」「デジモンアドベンチャー」のほか、2015年に放送されたドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀 “希望を灯す、魂の映画”」、村上隆とのコラボで制作したルイ・ヴィトンのPRアニメ「SUPERFLAT MONOGRAM」などが用意される。是枝裕和や堤大介をゲストに迎えた対談も行うことから、細田は「この間彼らとお会いしたとき、今日本でどういうふうに映画を作るかっていう問題をお話ししたんです。対談ではそこを深めて話せれば」と意気込む。さらにQ&Aコーナーで「宮崎駿監督は『雪の女王』という映画に影響を受けたそうですが、細田監督にとってそのような作品はありますか?」と聞かれ、「ディズニーの『美女と野獣』です」と回答。また個人の特集上映は初めてとのことで「とても光栄に思っております。自分では過去の作品をあまり観返さないのですが、改めて皆さんと一緒に作品を振り返りながら、未来の映画について話し合っていけたら」と語った。

そのほか会見では、フェスティバル・ミューズとして黒木華を迎えることが明らかに。黒木は映画祭の“顔”として、オープニングを中心とした主要オフィシャルイベントに参加する。第29回東京国際映画祭は10月25日から11月3日にかけて東京・六本木ヒルズなどで開催される。

第29回東京国際映画祭 コンペティション部門審査委員
ジャン=ジャック・ベネックス(審査委員長)
平山秀幸
ヴァレリオ・マスタンドレア
ニコール・ロックリン
メイベル・チャン

第29回東京国際映画祭 コンペティション部門上映作品
「7分間」
「誕生のゆくえ」
「天才バレエダンサーの皮肉な運命」
「ビッグ・ビッグ・ワールド」
「ブルーム・オヴ・イエスタディ」
「アズミ・ハルコは行方不明」
「ダイ・ビューティフル」
「ミスター・ノー・プロブレム」
「フィクサー」
「パリ、ピガール広場」
「私に構わないで」
「空の沈黙」
「サーミ・ブラッド」
「雪女」
「シェッド・スキン・パパ」
「浮き草たち」

第29回東京国際映画祭 アジアの未来部門上映作品
「バードショット」
「I America」
「ケチュンばあちゃん」
「ブルカの中の口紅」
「エヴァ」
「底辺から走り出せ」
「四十年」
「八月」
「サラワク」
「雨にゆれる女」

第29回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門上映作品
「14の夜」
「島々清しゃ」
「At the terrace テラスにて」
「退屈な日々にさようならを」
「かぞくへ」
「太陽を掴め」
「ハローグッバイ」
「プールサイドマン」

日本映画スプラッシュ・場外乱闘編(アウト・オブ・コンペティション)
「俺たち文化系プロレスDDT」
「星くず兄弟の新たな伝説」
「変態だ」

第29回東京国際映画祭 特別招待作品
「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」
「聖の青春」
「いきなり先生になったボクが彼女に恋をした」
「イタズラなKiss~THE MOVIE~ Part1 ハイスクール編」
「この世界の片隅に」
「The Neon Demon(原題)」
「種まく旅人~夢のつぎ木~」
「バース・オブ・ネイション」
「マイ・ベスト・フレンド」
「ミュージアム」
「メッセージ」

第29回東京国際映画祭 Japan Now部門上映作品
「シン・ゴジラ」
「怒り」
「ダゲレオタイプの女」
「君の名は。」
「だれかの木琴」
「少女」
「団地」
「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」
「湯を沸かすほどの熱い愛」
「淵に立つ」
「ハッピーアワー」

監督特集 岩井俊二
「リップヴァンウィンクルの花嫁」
「Love Letter」
「スワロウテイル」
「ヴァンパイア」
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」

第29回東京国際映画祭 ユース部門上映作品
「リトル・メン」
「フロッキング」
「アメリカから来たモーリス」

第29回東京国際映画祭 「映画監督 細田守の世界」上映作品
「バケモノの子」
「おおかみこどもの雨と雪」
「サマーウォーズ」
「時をかける少女」
「デジモンアドベンチャー」
「デジモンアドベンチャー/ぼくらのウォーゲーム!」
テレビアニメ「おジャ魔女どれみドッカ~ン!」(40話)
テレビアニメ「明日のナージャ」(オープニング、エンディング)
短編アニメ「SUPERFLAT MONOGRAM」
短編アニメ「The Creatures From Planet 66 ~ Roppongi Hills Story~」
ドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀 “希望を灯す、魂の映画”」

最終更新:9/26(月) 17:28

映画ナタリー