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日本の複数デバイス利用ユーザーの半数は4台以上持ち──クロスデバイス利用動向調査

ITmedia マーケティング 9/26(月) 19:57配信

 AI(人工知能)とビッグデータを活用したクロスデバイスターゲティング広告を展開するテクノロジー企業、台湾Appier(エイピア)は、アジア太平洋地域におけるクロスデバイス利用動向調査の日本版の調査結果を発表した。対象端末は、PC、タブレット、スマートフォンだ。日本においては、1人のユーザーが複数のデジタルデバイスを利用する傾向が高まり、ユーザーのデバイス間の行動が今まで以上に複雑になっている。

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 本調査は、2016年上半期に日本とアジア太平洋地域でAppierが実施したキャンペーンやAppierサイトタグがエンベッドされたWebサイトの分析に基づいた調査結果で、広告リクエスト、インプレッション、クリック、そしてコンバージョンを含む1兆以上のキャンペーンデータポイントを分析した。実際のユーザー行動に基づいて行われており、アンケート調査は実施していない。

 調査結果の概要は以下の通り。

●複数端末を利用するユーザーの51%が4台以上保有

 日本での調査結果では、2015年下半期から2016年上半期にかけて、4台以上のデバイスを使用するユーザーが30ポイント上昇した。複数デバイスを利用するユーザーの51%が4台以上保有しており、前回調査時の39%に比べて12ポイントも増加している。アジア全体でみると4台以上のデバイスを使用するユーザーは平均で30%にとどまっており、日本のユーザーによる複数デバイスの利用率はアジア全域でも高い数値を示している。

●異なるデバイスには異なる広告を

 ユーザーの約4割は、利用するデバイスに応じて広告への対応が若干または完全に異なることが分かった。特に、広告が表示されるデバイスによって全く異なる行動をとるようなユーザーは前回調査時に比べて50ポイント増加した。

 また、クロスデバイスを想定したキャンペーンは、単体のデバイスのみに向けたキャンペーンより79ポイント効果が上がることが明らかになり、日本のマーケッターにとってクロスデバイスに対応することは、これまで以上に重要だとしている。

●依然として、PCとタブレットも重要なデバイス

 同調査では日本のユーザーにとってPCとタブレットも、依然として重要なデバイスであることを示す結果も出ている。

 例えばPCは、重複しないデバイス数の合計では、スマートフォンの約3分の1にしか満たないにもかかわらず、Webサイトの閲覧時間は、同等の結果になった。一般的に、PCはスマートフォンの3.2倍利用されているという結果もあった。

 タブレットに関しても似た傾向があり、1台のタブレットあたりのWebサイトの閲覧時間は、スマートフォンを17%上回った。アプリの利用時間においても15%高い結果となった。

 また、タブレットユーザーの多くはWebサイトよりもアプリを積極的に利用しており、Webサイトの広告で計ると、1台のタブレットに対して16台のスマートフォンにリーチしている計算になる一方で、アプリでは1台のタブレットにつき、スマートフォンへのリーチはわずか5台を上回る結果となった。

●ECサイトは週末にかけてスマホ利用が増加

 ECサイト上では、週末にかけてスマートフォンからの閲覧が大幅に伸びることが分かった。週初めでは、スマートフォンで閲覧するUU数はPCからのユーザーに比べわずかに上回る程度だったが、週末に近づくにつれて乖離が大きくなっていくという。タブレットを利用したユニークユーザーの数も週末にかけて上昇する。数値の差が顕著なのはPV数で、PCに比べてスマートフォンの方が著しく多く、UU数と同様に週末にかけて大幅に伸びる。

 1ユニークユーザー当たりの平均PV数では、スマートフォンやPCよりも、タブレットの方が圧倒的に数を伸ばしており、一般的なタブレットユーザーの方が、PCやスマートフォンユーザーよりも積極的にECサイトを閲覧していることが分かる。

 時間帯別では、午前9時から午後5時まではPC上での閲覧ユーザーがスマートフォン上でのユーザーを上回るが、ビジネスパーソンの帰宅時間には逆転し、スマートフォンからのユーザー数が上回る。また、1ユニークユーザー当たりの平均PV数については、1日を通し、タブレットからのユーザーの数値が他のデバイスに比べて高い。

●デバイス別の利用動向は、より多岐で複雑に

 個人でのWebサイト平均閲覧時間においては、タブレットでは10%、PCでは20%、女性が男性を上回ることが分かった。アジア太平洋地域では逆の傾向が見られ、PCとタブレットの個人平均利用時間は男性の方が高い傾向にある。

 日本でもスマートフォンにおいては男性の方が多く、スマートフォンアプリでも女性より男性の利用時間が30%高いという結果が出た。タブレットでのアプリ利用においても同様に、女性に比べて男性の方が少しだけ高いという。

 時間別では、スマートフォンのピークタイムはビジネスパーソンが起床する午前6時頃と昼休憩のある正午頃だが、PCからの利用はオフィスで過ごす午前9~10時頃がピークタイムとなる。

 曜日別でもデバイスごとに利用傾向は異なる。例えばスマートフォンでのWebサイトの閲覧時間は、週半ばと週末に大きく数字を伸ばすが、タブレットは週末に、PCは週半ばに跳ね上がる。PCに関しては週末に向かって閲覧時間が減少していく傾向があるという。

 今回の調査報告書の完全版はAppierのWebサイトからダウンロードできる。

最終更新:9/26(月) 19:57

ITmedia マーケティング