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【ライブレポート】VALSHE、6周年の“お祭り”で「変わらずに変わる」

BARKS 9/27(火) 22:44配信

VALSHEが9月23日および24日の2日間にわたり、東京TSUTAYA O-WESTにて6周年記念ライブ<VALSHE Sixth Anniversary Live OUROBOROS ?FANG&TAIL?>を開催した。9月23日はVALSHEがデビューアルバム『storyteller』をリリースしたまさにその日であり、記念すべき日に開催されるライブは内容も盛りだくさん。デビューから現在に至るまで、2DAYの中でVALSHEが辿った軌跡を駆け抜けるものとなった。また、VALSHEは8月7日に東京TUTAYA O-EASTにて<VALSHE LIVE TOUR 2016 EMERGENCY CODE:RIOT>ツアーファイナルを終えたばかりであり、その熱気をはらんでのステージが終始会場を熱狂させた。

◆VALSHE 画像

DAY1となる9月23日は、イラストを中心としたいわゆる“顔出し前”の約3年間をなぞるセットリストだ。オープニングSEとともに、ライブテーマともなっている“OUROBOROS=円環”をモチーフにしたライブロゴイメージによる映像が流れ始めた。歓声の飛び交う中、ライブメンバーが登場し、VALSHEもそれに続いて姿を現すとファンのボルテージは一気に頂点へ。大歓声を遮るように流れ始めたのはデビューアルバムから6年間、VALSHEとともに歩み続けてきた楽曲「Myself」。続けて激しいストロボライトの演出とともにハードなロックチューン「拘束」を熱唱し、同じくデビューアルバムに録されている楽曲「doubt」と、3曲を続けて歌いきった。

「<OUROBOROS ?FANG&TAIL?>へようこそ! 今回のライブは宣言していた通り“お祭り”です。今日はお祭りだから、いつもよりちょっとラフな格好で来ちゃった。ああいう衣装って熱いんだよね(笑)」──VALSHE

と、過去のライブ衣装に突っ込みをいれて笑いを取る場面も。今回のライブは赤のラフなパンクスタイルで、堅めな印象の強いVALSHEの過去のライブ衣装とは一線を画すスタイルだった。そして、「自分も今年一番楽しむつもりでいるから、みんなもついてきてね」と発言し始まったのは「NEVERLAND」「graffias」のメドレーだ。さらにはしっとりと「Another Sky」を歌い上げたあと2ndシングル表題曲「jester」を歌い上げた。

「みんなの笑顔が良く見える」とMCでふと発したVALSHE。今回はファンのみならず、VALSHE本人も含め晴れやかな笑顔が随所で印象に残った。ステージも中盤に差し掛かり、「盛り上がっていこうぜ!」とVALSHEの煽りから始まったのは1stシングル表題曲「REVOLT」。コール&レスポンスの部分ではファンの大熱唱がすさまじく、VALSHEも負けじと大きな声で歓声に応えていた。

暗転した会場に、先ほど演奏された「Myself」のイントロが流れ始め、「はじめまして。VALSHEです」の音声から始まったのは、VALSHEが自らの軌跡を当時の言葉で語ったコメント入りのSEだった。ファンはその当時へ一瞬引き戻されたかのように、静かに会場に流れる声に耳を傾けていた。そして、鮮やかなナポレオンジャケットに身を包み、再び登場したVALSHE。大歓声の中で始まったのは、1stフルアルバム表題曲「PLAY THE JOKER」だ。会場のテンションは一気に引き戻され、大きく腕を振ってVALSHEに歓声を贈っていた。

「いつものライブとは違うことをしてみようと思います」と再びしっとりとした雰囲気で話し始めるVALSHE。持ち込まれたハイチェアに腰を下ろし、バンドメンバーも楽器を持ち替えてアコースティックスタイルの中で始まったのは「Moon-reveal-&-sequel-」だった。完全にピアノ一本とVALSHEの声とで展開する「-sequel-」ではVALSHEにピンスポットが当たり、まるで月を見上げるかのように天を仰ぐ姿が印象に残った。アコースティックギターのイントロが鳴り響いた瞬間、ファンが思わず歓喜の声を上げる。ラテン調の楽曲「clematis」だ。こちらはアコースティック編成アレンジによるバージョンが、4thミニアルバムリリース時にLINE生放送で限定的に披露されたということもあり、それを再現した形となった。「最近はちょっと“大人に”歌うことを覚えました」とその後のMCで発したVALSHEの言葉の通り、6年という時を重ねたアーティストの円熟味を肌で感じるアコースティックセクションだった。

ライブは終盤へ。一年前に活動休止を宣言したライブ<LIVE THE LOCK!! 2015>でも披露された「AFFLICT」「Fragment」のメドレーを披露した後は、動物をモチーフに展開された4thシングル「4 FELIDS」から、「Leopardess」「ライオンとチョコレート」「Tigerish Eyez」の3曲を連続で。「Leopardess」は軽快なブラスセクションに合わせ、モノトーンのシェーカーを手にしてノリノリで歌い上げた。また、「ライオンとチョコレート」はリリース以降、ライブでの演奏が初めてということもあり、ファンにとってもレアな楽曲披露となった。

「ラスト!」の掛け声とともに始まったのは、イラストがメインとなるスタイルの最後のシングル「BLESSING CARD」だ。最後の力を振り絞るかのように、今日一番で腕を大きく振るファンに応えるように、VALSHEも力強く最後の楽曲を歌いきった。

盛大なアンコールを受けて、ライブTシャツを身につけ、笑顔いっぱいで登場するバンドメンバーとVALSHE。「BLESSING CARD」に収録された楽曲「Responsive」に合わせ、VALSHEと会場が一体隣ってライブタオルを振り回す。今回のライブテーマカラーのビリジアンブルーに会場全体が染まる姿は壮観だった。「最近のライブでは、男性の姿も結構見られるようになってきました。そういう広がりはとても嬉しいことですし、これからもどんどん広げていきたいですね」と話したVALSHE。ファン層の大半を女性が占める彼女にとって、ライブという場でファン層の広がりを感じられたのも今回の笑顔の一因だったのかもしれない。

「ここで、超超超超最速で……新曲を披露したいと思います!」とサプライズが。ファンも早々の新しい動きに大歓喜し、今回のライブが初披露となる楽曲「MONTAGE」が披露された。重厚ながら、疾走感のある激しいナンバーは、ここ最近バンドスタイルの楽曲を多く経験したことが最大限に活かされながら、従来のスタイルのイメージも崩さない構成に、強くライブテーマの“円環”を感じた。この新曲の発表に大満足のファンたちを前に、アンコールラストの「shout of JOY」が流れ始める。VALSHEのライブでは終盤の定番に位置付けられている楽曲だ。手を左右に大きく振るVALSHEに合わせ、会場も一体となって大きく手を振っていた。

深く一礼を終え、ステージを後にするバンドメンバーとVALSHEだったが、観客の熱気はおさまらない。ライブの終わりを惜しむかのようにBGMとして流れ始めた「Myself」を大熱唱するファンの姿が強く印象に残った初日だった。

   ◆   ◆   ◆

迎えたDAY2となる9月24日は、初めてVALSHE自身が“顔出し”でジャケットに登場した6thシングル「Butterfly Core」以降の楽曲で構成された“現在の”スタイルが見られるセットリストだ。1曲目として披露されたのはもちろん「Butterfly Core」。DAY1の後半で使用したナポレオンジャケットがアレンジされたスタイルがDAY2の最初の衣装となっており、2日間のつながりをビジュアル面でも感じられる冒頭だった。2曲目「RAGE IDENTITIY」内では「<OUROBOROS ?FANG&TAIL?>へようこそ!」とシャウト、次曲の「EVALUATION」まで激しい楽曲を3連続してきたところに、この2DAYSのライブを全力でやりきるという意気込みを強く感じた。

「今日もみんなに楽しんでもらえる曲をたくさん用意したから」とは最初のMC。その言葉通り、「Human Dolls」「Blissful Jail」「ASTRAEA」「TRANSFORM」を続けざまに披露していく。ここまでの華やかな雰囲気から一転、真っ赤に染まったステージで始まったのは「赤い棘」だ。気だるげな声色で重心の低いバンドサウンドに合わせて力強く歌い上げる。冒頭の「ハイ!」の掛け声が印象な「Chewing girl」では会場も大きくジャンプ。DAY2も会場の一体感は100%だ。また、DAY2ではDAY1よりも雄弁に語る姿が多く見られた。

「自分も含めて一人一人が6年間を過ごしてきた。感じたこと、思い出すことはそれぞれ違うと思うけれど、この場に集まって心を一つにできていることが本当に嬉しいです。昨日は6年目の最後の日でした。ということは、今日は7年目の始まりの1日目ということです。7年目初日からライブができて、みんなと過ごせていることもとても嬉しい」──VALSHE

と7年目のスタートを最高の形で迎えられたことに素直な喜びを口にした。そしてDAY1と同じく、ハイチェアが持ち込まれる。「昨日も言ったんですが、VALSHE、最近緩急を覚えたんです(笑)」というMCから始まったのは「セミステージ」「Separation」。この2曲が披露されたアコースティックセクションはその言葉通り、従来のVALSHEとはまた違った大人な雰囲気で情感たっぷりに歌い上げる姿が新鮮なものとなった。一転して披露されたのはファンタジック・シンフォニックな楽曲「TRIP×TRICK」だ。可愛らしさも含んだような声色にガラッと変わり、アコースティックセクションとの幅の広さを強調する。

ここで一旦ステージを後にするVALSHE。DAY2では「Butterfly Core」以降のVALSHEの軌跡をなぞるVTRが投影された。作品が変わり、ビジュアルイメージが切り替わる度ごとに会場からは大きな歓声が上がっていた。映像終わりで再登場するVALSHEのライブ衣装は一番フォーマルなイメージの強いモノトーンのジャケットスタイルだ。トーンクラスターのような重々しい前奏から始まったのは「人間失覚」。シャッフルビートの軽快なリズムと歌詞のギャップが面白い。続けて「ジツロク・クモノイト」「microSOLDIER」というVALSHE楽曲の中でもハードなサウンドの2曲が披露された。「microSOLDIER」のコール&レスポンス部分は、DAY1のコール&レスポンスを凌ぐような声量が会場に鳴り響いていた。

「自分の気持ちを素直に表現した曲です」と始まったのは「君への嘘」。VALSHEファンにとっても大事な1曲となっているバラード楽曲だ。最後のサビの歌詞“僕は一人きりでも大丈夫だよ”という部分が“僕は一人じゃないから大丈夫だよ”と変えられた演出ではファンも号泣。涙を流しながらじっと一心にVALSHEを見つめていた。続いて重めのバラード曲「暗い夜の行き路」が演奏され、会場は一旦静寂に包まれたが、その雰囲気はあっという間に振り払われる。「MANY ORDER」の前奏が流れ、タオルを取り出すVALSHE。会場も一気に明るい雰囲気になり、一体となってタオルを振り回していた。

終盤はVALSHEのナンバーでも最新の楽曲たちが集まった。前回のライブツアーで大きな盛り上がりを見せた「COUNT DOWN」のサビでは会場全体がジャンプ。続く「RADICAL COASTEЯ」ではサプライズが。ギターが持ち込まれ、VALSHE自身が楽曲のテーマを演奏し始めたのだ。初のギタースタイルとなるVALSHEの姿にファンも大興奮。タオルを振り回す曲ということもあって、終盤にふさわしい盛り上がりを見せた。ラストはもちろん、最新4thミニアルバム表題曲「RIOT」だ。VALSHEも会場も今日最大の声で「RIOT」とサビのラストを大絶叫。最後のかき回しのシーンでは、余韻を楽しむかのようにステージを転げ回り、まさにお祭りという表現がふさわしいはしゃぎっぷりだった。

DAY1とは違うカラーのライブTシャツを身につけてアンコールに登場したVALSHEは、「もっともっとみんなと思い出を作っていきましょう!」とアンコールへ。「Prize of Color」も終盤の定番となりつつある華やかな楽曲だ。手拍子を入れるシーンでは会場から大きなクラップが響き渡った。また、DAY2でも新曲「MONTAGE」を披露。「新しい試みをしてみたいと思っています。ファンクラブのみなさんに制作段階から協力してもらいたいなと思っています」と会員には嬉しい情報が。今後の詳細発表が注目されるところだ。

「この6年間活動するにあたって、一つ大切にしている言葉があります。それは“変わらずに変わる”という言葉です。6年間の楽曲をこの2日間振り返ってきたけれど、自分自身でも変わったな、と感じています。みんなも変わることを恐れないで進み続けてほしい。最後、楽しんでいきましょう!」──VALSHE

2日間にわたって続いたお祭りも最後の曲を残すのみ。始まったのは「LUCKY DAY」だった。VALSHEのデビュー当時からの変化を感じることのできるバンドスタイルのポップな楽曲に合わせて、会場も一体となって大きく手を振っていた。ステージを後にしたVALSHEだったが、DAY1と同じく、観客の熱気はおさまらない。BGMとして流れ始めた「Buttefly Core」をまたもや大熱唱。ファンに愛される楽曲の多さを2DAYS通して実感した。

2日間合わせて50曲を超える楽曲数を披露し、6年間の軌跡を駆け抜けたまさに“お祭り”ライブは、あっという間に時が過ぎていった。6年間、それだけファンの記憶に残る楽曲たちが多く発表されたということでもある。新曲「MONTAGE」も披露され、すでに新しい動きが始まっていることをアピールしたVALSHEや7年目も止まることなく変わらずに変わり続けていくはずだ。

■<VALSHE Sixth Anniversary Live OUROBOROS ?FANG&TAIL?>2016年9月23日&24日@TSUTAYA O-WESTセットリスト
【DAY1 -FANG-】
Op SE
M1.Myself
M2.拘束
M3.doubt
M4.メドレー NEVER LAND~graffias
M5.Another Sky
M6.jester
M7.Vessel
M8.Paradise Cage
M9.Dead to the World
M10.REVOLT
-SE-
M11.PLAY THE JOKER
M12.vulgar gem
M13.Deserve
M14.Moon -reveal-&-sequel-
M15.clematis
M16.蒼ノ夏雨
M17.メドレー AFFLICT~Fragment
M18.Leopardess
M19.ライオンとチョコレート
M20.Tigerish Eyez
M21.BLESSING CARD
encore
en1.Responsive
en2.MONTAGE ※新曲
en3.shout of JOY

【DAY2 -TAIL-】
Op SE
1.Buttefly Core
2.RAGE IDENTITY
3.EVALUATION
4.メドレー Human Dolls~Blissful Jail~ASTRAEA~TRANSFORM
5.赤い棘
6.marvelous road
7.Chewing girl
8.WISHLIST
9.セミステージ
10.Separation
11.TRIP×TRICK
-VTR SE-
12.人間失覚
13.ジツロク・クモノイト
14.microSOLDIER
15.君への嘘
16.暗い夜の行き路
17.MANY ORDER
18.crash!
19.COUNT DOWN
20.RADICAL COASTEЯ
21.RIOT
encore
en1.Prize of Color
en2.MONTAGE ※新曲
en3.LUCKYDAY

最終更新:9/27(火) 22:44

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