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特産スッポンの生産研究拠点 分散移転?、大分

qBiz 西日本新聞経済電子版 9/26(月) 11:24配信

 大分県宇佐市特産のスッポンやドジョウなどの品質向上や生態研究、生産性向上などを研究している県農林水産研究指導センター内水面チーム(宇佐市安心院町)を県内2カ所の研究施設に、2018年度にも分散移転する計画を県が検討していることが8日、分かった。開会中の市議会9月定例会で、この件について質問した高橋宜宏市議に対し、是永修治市長は「市にとっても重要な施設と認識している。県が検討しているなら、現在地での存続を要望していく」と答えた。

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 内水面チームは、1967年に県内水面漁業試験場として、旧安心院町に発足。養殖用スッポンやドジョウの生産技術開発などを手掛け、それぞれが市の特産品に成長した。近年では、泥を使わずに育てるドジョウの飼育法を全国で初めて開発。特有の泥臭さがないと好評だ。また県特産のカボスを餌に混ぜて成育させる「カボスドジョウ」の開発も行っている。

 県の内部資料などによると、(1)昨年度の県の包括外部監査で、試験研究機関について、費用対効果の向上や県民へのサービス充実などが求められた(2)内水面養殖業者が県内に散在し、近年、指導要請も多いことから、1カ所では対応に限界がある(3)試験場発足から半世紀近くが過ぎ、施設が老朽化し、更新には多額の費用がかかる-などから、施設の廃止方針を検討。豊後高田市と佐伯市にある既存の研究施設に分散移転した方が、県内15の河川漁協や53の養殖業者のニーズに迅速に対応できるとしている。

 計画では来年度、1億4千万円で両施設に研究棟や淡水化施設を整備し、18年度に移転。跡地利用については、民間の養殖場としての活用や公園化など、市側と今後、協議する方針。

西日本新聞社

最終更新:9/26(月) 11:25

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