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ジャガー・ランドローバー、「インジニウム」4気筒ガソリンエンジンを新開発

オートックワン 9/26(月) 12:55配信

ジャガー・ランドローバーは、現行モデルと今後発売予定の車両に搭載する新開発の「INGENIUM(インジニウム)」ガソリンエンジンを発表した。ジャガー・ランドローバーでは、すべてのモデルで排出ガスを削減し、燃費を向上させるという長期的なコミットメントを掲げており、高効率な代替パワートレインの採用、車体の軽量化、車両の省エネルギー化を進めている。

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新しいガソリンエンジンの投入は、このコミットメントを推し進めるものであり、これによりインジニウムエンジンのラインアップが拡充することになる。

排出ガスの削減戦略の中核となる、新開発4気筒インジニウムガソリンエンジンは、同社が10億ポンド(約1300億円)を投資して建設・拡張したエンジン・マニュファクチャリング・センターで製造される。デザイン、エンジニアリング、マニュファクチャリングはすべて英国で行っており、従来のエンジンと比較してパワーを最大25%向上させ、燃費を最大15%削減する。

ジャガー・ランドローバーは将来を見据え、今後の市販車モデルの効率性を向上させると同時に、全輪駆動の能力をさらに高める革新的な先進オートマチック・トランスミッションも開発している。これは、3000万ポンド(約39億円)規模の先進的な研究プロジェクト「TRANSCEND(トランセンド)」で、ローレンジ・ギアボックス、デュアル・クラッチ、ハイブリッド技術を組み合わせ、20:1という極めて高いギア比を採用し、新たな水準のオフロード性能を実現しながら燃費を約10%改善するというものである。

インジニウムガソリンエンジンは、電動油圧式バルブトレイン、一体型のエキゾーストマニホールドとセラミック・ボール・ベアリング技術を使用したツイン・スクロール・ターボチャージャーといった最先端技術を搭載しており、並外れたパフォーマンスと効率性、洗練性を実現しながらも、世界で最も厳格な排出ガス規制にも適用している。

インジニウムは、モジュラー設計を採用し、パワフルさと効率性、洗練性を兼ね備えたオール・アルミニウム製エンジンとして開発し、現在ガソリンとディーゼルを備えており、さらに、低摩擦性能により、本質的に優れた効率とレベルの高さを実現するものである。

1気筒あたりの排気量500ccの基本構造を共通しており、最大限の柔軟性と拡張性を両立させている。そのため、スポーツ・サルーンやラグジュアリーSUVといった様々なモデルに適用した開発が可能となる。

2015年に発表した2.0リッター4気筒ディーゼルエンジンに続く今回の先進的なガソリンエンジンは、最新のインジニウムエンジンとして製造を開始し、2017年から搭載する予定となる。

さらに、トランスミッションの分野では「トランセンド」と呼ばれる先進的な研究プロジェクトが進められている。

革新的な機械設計と先進的な製造技術を組み合わせることで、従来の8速オートマチック・トランスミッションの2倍以上となるギア比20:1を実現する小型軽量8速トランスミッションを開発。また、従来の8速オートマチック・トランスミッションと比較して約20kgの軽量化が図られており、縦置き後輪駆動や全輪駆動の車両に搭載することができる。

操作性やオフロード走行がこれまで以上に容易となるだけでなく、オンロード走行時のビークル・ダイナミクスを高め、CO2排出量の低減にも貢献することが期待されている。

「トランセンド」プロジェクトは英国政府から一部資金提供を受けており、軽量部品の開発プロセスや、エネルギー効率の高い製造工程などへの投資を通じて、英国のトランスミッション製造を再構築し、英国発のハイブリッド車両技術の輸出促進を目的としている。

ジャガー・ランドローバーは近年、新技術や革新的な環境技術への大規模な投資を行っている。これは燃費の改善や排出ガス削減に向けたビジョンを遂行するもので、パワートレインの改善をはじめ、車両軽量化分野におけるリーダーシップの維持、省エネルギー化といった、ユーザーの利点のための徹底した取り組みを行っている。

パワートレインのエンジニアの数を2倍に増員し、様々な未来のパワートレイン・ソリューションを模索する研究への投資を2008年より行ってきた。今後5年間でCO2排出量をさらに25%削減するための技術開発を進めている。

またジャガー・ランドローバーは電気自動車の開発にも取り組んでおり、将来の電動化に向け、革新的なFIA フォーミュラE世界選手権にパナソニック・ジャガー・レーシングとして参戦する。フォーミュラEへの挑戦は、レースを通じて電気技術の新境地を開き、それを実社会に適用することを目的としており、将来のジャガー・ランドローバーの電気技術をサーキット上でテストし、そのテストで得たものを市販車の開発に反映していく。

ジャガー・ランドローバーのプロダクト・エンジニアリング担当エグゼクティブ・ディレクターのニック・ロジャース氏は、 「環境技術に関するイノベーションは、2020年およびそれ以降に向けた排出ガスの大幅な削減を目指す当社戦略の中核を担います。インジニウムエンジンのラインアップ拡大や、『TRANSCEND』のような先進研究プロジェクトを通じて、2020年までにCO2を大幅に削減する未来の車を開発、導入していく予定です。新技術により、CO2をさらに25%削減することが可能になると自負しています。」と述べた。

最終更新:9/26(月) 12:55

オートックワン