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【中学生への叱り方】「叱っても効果がない」そのとき保護者は、どうしたらいい?

ベネッセ 教育情報サイト 9/26(月) 17:00配信

 ご自身のことを振り返るとよくわかると思いますが、子どもから大人へと移り変わる中学生の時期は、精神的に不安定になりやすい傾向があります。そのこと自体は成長の現れとしてプラスに受け止められても、日々の生活の中でどう接すればいいか悩まれているかたは多いでしょう。とりわけ、この時期のお子さまを叱る場面では反発を招きやすく、親子関係がこじれやすいので細心の注意が必要です。

「大人と子ども」ではなく「大人と大人」の親子関係を築こう

 小学生の頃は、保護者のかたが「勉強しなさい!」「早く用意しなさい!」などと一喝すると、渋々といった態度かもしれませんが、比較的素直に聞いてくれることが多かったでしょう。子どもの頃は、誰でも「親の言うことは聞かなければいけない」という気持ちを持っているものです。

しかし、中学生くらいになって自我が強くなると、保護者の言うことに懐疑的になり、無条件には従わなくなります。誰が聞いても保護者の言うことが正しい時でさえ、反発されるケースもあるでしょう。そういう時に「正論」だからといって、押し通しても意味がありません。お子さまは保護者の言っていることが正しいとわかっていて、ただ反発したいだけのこともありますから。

お子さまは、大人になろうと必死にもがいている状態です。ですから、保護者もお子さまとの関係を見直すとよいでしょう。小学校時代の保護者とお子さまの関係が「大人と子ども」だとしたら、徐々に「大人と大人」の関係を構築するべき時期が来たとお考えください。いつまでも子ども扱いをしていると、「自分のことをわかってくれない」と、ますますフラストレーションを募らせてしまいます。

大人扱いをすると、「自立心」が芽生える

もちろん、中学生なので考えが足りず、「まだまだ子どもだ」と感じることも多いでしょう。ですから、あらゆる場面で「対等」に接する必要はありません。例えば、保護者のかたが叱って屁理屈を返された時、対等に言い返すと、どんどん口論がエスカレートします。ここは保護者が一歩引いて、「そうね。あなたの言うことも一理あるね」と受け入れたうえで、「ただ、私はこう思うよ」と感情的にならずに伝えると、お子さまの心に届きやすくなるでしょう。

そのように大人扱いをすると、お子さまは自分の行動には自分が責任を持たなければならないと意識するようになるでしょう。「勉強しなさい!」と叱りつけると、「勉強しようと思ったのに、お母さんが怒るからやる気をなくした」などと責任転嫁をして、勉強することから逃れようとします。しかし、保護者のかたが、「あなたはもう自分で考えられる年齢だから、『勉強しなさい』なんて言わないよ」と伝え続ければ、大人扱いをしつつ、暗に勉強が必要というメッセージを送ることができます。こういう態度で接すると、お子さまは「自分で考えなければいけない」と自分の行動を見つめ直すようになり、自立心も伸びていくはずです。

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最終更新:9/26(月) 17:00

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