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【社長のひるごはん】亡き父の魂に触れる、あなごが自慢の江戸前天丼

ニュースイッチ 9/26(月) 11:40配信

山田マシンツール・山田雅英社長、仲御徒町の老舗にて

 夕方の御来客と、会社の界隈の居酒屋で一杯りやりましょう、ということになった。チェーン店では面白くないと、ふらりと立ち寄ったのが地下鉄日比谷線仲御徒町駅にほど近い、さびれた感のある商店街にあるこの店。

 今は新築されてモダンな店構えになってしまったが、当時は典型的な昭和の匂い漂う木造で、店の真ん中にでんと祀られている大きな神棚と、この店の近隣の小学校出身で父とも同窓の、池波正太郎氏の色紙が飾られていたのが気に入ってしまった。

 最近昼食は、さすがにカロリーの高いものは避けるように気を遣っているが、まれにガツンと食べたくなった時はここに来る。今回の取材では店のお勧めの「大江戸上天丼」1200円を頂いたが、個人的なお勧めは一日5食限定の「あなご天丼」1000円。どちらもとてもボリューミーで、目の前に置かれた丼を見ているだけで食欲が満たされてしまうような気がする。

毎朝築地で仕入れて丁寧に仕込む

 毎朝築地で仕入れて丁寧に仕込むという「あなご天」はここの一番の名物で、サクッととした衣の歯ごたえと、噛むとフワッとしたあなごの淡白な味わいが良く、テーブルにある山椒を利かせていただく。関西の人はパリッとした口当たりを好むので、塩で天麩羅を食べることを好むと聞くが、江戸っ子はべちゃべちゃの汁飯が好きで、天麩羅もウェットの味わいのつゆにつけて食べることを好む。けだしここの天丼も江戸前と言うのであろう。

 私は父の創業した会社を継いでいるが、幼少時代の父はきっとこの辺りを駆けずり回っていたはずだ。私がこの店に来るときは、もしかすると今は亡き父の魂に触れたいときなのかも知れない。

【社長の昼ごはん】
 「社長って、ふだんどんなランチを食べているんだろう?」―そんな疑問から始まった連載「社長のひるごはん」。社長の元気の源、癒しの一皿、とっておきの名店を、社長に紹介していただきます。社長がお気に入りのお店やメニューから、その人柄や会社の雰囲気が見えてくる連載。

最終更新:9/26(月) 11:40

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