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ハワイと沖縄結ぶファミリーヒストリー 100年前移民した親族の墓参り実現

沖縄タイムス 9/26(月) 11:40配信

 1910年ごろにハワイ移民した親族の墓地が分からず、墓参りができずにいた沖縄県浦添市伊祖のそば屋「高江洲そば」の経営者、高江洲福枝さん(68)が、沖縄ハワイ協会(高山朝光会長)らの協力を得て、墓地の場所をハワイ州ヒロ市の「アラエ墓地」と特定した。福枝さんは妹2人とともに23日、現地に向け出発。24日(ハワイ時間)、3世の親族と面会し、墓前で手を合わせた。

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 2年前に他界した夫・清仁さんの大叔父にあたる嘉真さんと仁王さんが100年以上前に移民。2人の一族の墓が写る写真が残っており、場所はハワイであることは分かっていた。しかし、現地の親族と連絡が取れず、墓地の詳しい場所が分からなかった。

 「沖縄戦で高江洲の家族7人が犠牲になった。沖縄にも子孫が残っていると墓前に手を合わせ、報告したい」。福枝さんは十数年前から思いを募らせていた。

 福枝さんと妹の東江末美さん(54)は、現地の県人会にパイプがある沖縄ハワイ協会の高山会長に「親族の墓地を探している」と協力を仰いだ。協会の松田昌次事務局次長の友人で、ハワイ生まれの瀬分コリン善久さん(44)=読谷村=が、墓の写真などをハワイの友人らに送り情報提供を求めたところ、ハワイ島のヒロ市に住む県系人の友人から「自分たちの墓のすぐそばにある墓だ」と連絡があったという。

 現在ヒロ市には、仁王さんの孫にあたる3世のマイルス・高江洲さんら家族が住んでおり、現地で面会を果たした。福枝さんは「全然近況が分からなかった親族と会えるのは皆さんのおかげ。本当にありがたい」と涙ぐみながら高山会長らに感謝した。

 広島県系3世の瀬分さんは「自分もルーツに関心がある。福枝さんの気持ちはとてもよく分かるし、お手伝いができてよかった」と述べ、懸け橋となったことを喜んだ。福枝さんらは28日に帰国する予定。

最終更新:9/26(月) 11:40

沖縄タイムス

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