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【白球つれづれ】日本ハム・大谷翔平の三刀流

ベースボールキング 9/26(月) 20:00配信

白球つれづれ~第25回・大谷翔平~

 球界のうるさ型、失礼、大御所のご意見番と言えば野村克也と張本勲の両氏。この二人も最近の日本ハム・大谷翔平の活躍を見るにつけ賞賛の言葉しか出てこないようだ。9月25日に行われた対楽天戦。1点を争う緊迫したゲームも延長戦の末に日本ハムのサヨナラ勝ち。同点に追いついた8回も大谷のタイムリーなら延長11回も22歳の若武者が中越え二塁打で口火を切ると最後は相手の暴投で生還。攻撃面では大谷一人で試合を決めたようなものだ。

 「大谷サマサマだな」「将来のONになる素材」と、その夜のテレビでうなったのはノムさん。一時は「投手に専念すべき」と力説していたハリさんも、最近では打者・大谷に二重丸を与えている。この日の3安打猛打賞で年間安打数は102を数えた。打率.321は規定打席不足ながらリーグ2位に相当し、投手に目を転じると防御率1.99(記録はいずれも25日現在)は同じく堂々の「隠れ1位」だ。

 投手で2億、打者で2億。これに超人的な活動と人気面、さらに優勝したらⅤご祝儀まで加味してプラス1億の〆て5億円と勝手に来季年俸を予想した。今季の年俸が推定2億だから決してあり得ない数字ではない。今や「球界の宝」の称号は誰も異存がない。一部の週刊誌では「人間国宝」の見出しまで踊っている。

“二刀流”大谷のもう1つの才能

いやはや、この男のポテンシャルの高さには驚くしかない。

 そのポテンシャルついでに、もうひとつ注目したいのは「走力」である。目下の盗塁数は7。一見平凡な数字に見えるが投手兼打者として出場試合数も限られる立場を考えると特筆すべき数字だ。ちなみに過去の投手の盗塁を調べてみると指名打者制を敷くパリーグではほとんど走った投手は見当たらない。

 1971年の足立光宏(阪急)の4個、74年の竹村一義(阪急)の5個にさかのぼる。しかも大谷の場合は単に盗塁だけでなく走塁のセンスが抜群だ。一塁走者として、続く中田の二塁打の間に長躯ホームへ生還といったシーンは何度も見られるがこんな印象に残る場面も紹介しておきたい。

 7月下旬の西武戦のこと。走者を二塁に置いて右前打を放った大谷は右翼手がカットマンの二塁手に返球したにもかかわらず、一瞬のスキを突いて二塁に激走。シングルヒットを二塁打にしてしまった。

この場面、右翼からの返球が直接ホームへ投げたケースでは二塁に進むことは難しくない。しかし、二塁手は右翼手と本塁を結ぶ線上にセオリー通り入っている。大谷の打球に備えて守備位置が深かったこと、返球スピードと二塁手の動きまでを瞬時に判断したビッグプレーだった。専任野手でもめったに見ることが出来ない走塁センス。つまり走者としても一級品なのだから二刀流どころか「三刀流」の称号を与えてもいい。

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最終更新:9/26(月) 20:19

ベースボールキング

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