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気迫満ちた至芸堪能 北國宝生能、「熊坂」など四番

北國新聞社 9/26(月) 3:14配信

 北國宝生能(石川県能楽文化協会、本社主催)は25日、金沢市の石川県立能楽堂で行われ、地元や東京の能楽師が至芸を披露した。金沢では約70年ぶりとなった能「松風(まつかぜ)見留(みとめ)」や、座ったままで大立ち回りを演じる能「熊坂(くまさか)床几之形(しょうぎのかた)」など見応えのある舞台が続き、能楽愛好者や外国人客らが、藩政期以来の「加賀宝生」の伝統を受け継ぐ熱演を堪能した。

 能二番、狂言一番、仕舞(しまい)一番が上演された。能は二番とも小書きといわれる特殊演出で上演され、見巧者(みごうしゃ)も初心者も楽しめる舞台となった。「松風見留」では恋慕が執着に変わるまで愛する女心が切々と演じられた。「熊坂床几之形」では藪俊彦師が、座ったままなぎなたを鮮やかに操って、牛若丸と激戦を繰り広げる大盗賊熊(くま)坂長範(さかちょうはん)を気迫を込めて演じ、大きな拍手を浴びた。

 仕舞「歌占(うたうら)」では、宝生和英宗家が、跳躍後に空中であぐらを組んで舞台に着地するなどの激しい舞で、神懸かりになった男性の様子を描く鬼気迫る一番を披露した。

 狂言「空腕(そらうで)」では、臆病者のくせに大言壮語する太郎冠者(かじゃ)が繰り広げるほら話が来場者の笑いを誘った。

北國新聞社

最終更新:9/26(月) 3:14

北國新聞社

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