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徹底したカウンター対策で「財産になる」1-0勝利 U16代表、W杯への切符を獲得!

SOCCER KING 9/26(月) 7:30配信

 石橋を叩いて渡ったU-16日本代表が世界切符を獲得した。現地時間9月25日にインド・ゴア州内で行われたAFC・U-16選手権準々決勝。日本はA代表の敗戦も記憶に新しい中東の難敵・UAE(アラブ首長国連邦)と対戦。徹底したカウンター狙いをしてくる相手に対して、徹底したカウンター対策で対抗。1-0の僅差で勝ちきり、世界への切符を手にした。

 まずはカウンター対策の基本中の基本、「シュートで終わること」。4分にMF平川怜(FC東京U-18)が最初のミドルシュートを狙ったことを皮切りに、遠レンジであってもシュートで終わることを徹底。相手GKのキャッチング技術が低いことも考慮に入れての「打ちまくり」作戦で気持ち良く相手を押し込んだ。

 もう一つはそもそも横パスを使わないこと。縦方向、裏へのパスを強く意識して、相手ボランチに引っ掛けられる危険のある場所で横パスを使うこと自体を自重。シンプルにサイドへ展開しながら、全体的に相手を押し込んでいく。奪われる位置が高い位置であれば、カウンターに怖さは出づらい。また相手のサイドハーフが攻め残ってくるため、サイドバックが深い位置まで上がることも抑えて、相手のカウンターに備えた。

 そして、いざ奪われてしまったときは近い位置にいる選手全員が反応して、ボールを狩り獲りに行く。攻守の切り替えはチーム結成からとにかくこだわってきた部分。「本当によく戦ってくれた」と指揮官も絶賛したFW宮代大聖(川崎フロンターレU-18)の献身性に加え、MF福岡慎平(京都サンガF.C.U-18)と平川の両ボランチの機転の良さとボール奪取力にも支えられ、前半はほぼパーフェクトな内容で相手のカウンターの芽を潰し切った。CKからDF瀬古歩夢(セレッソ大阪U-18)のゴールも生まれ、上々の出来で折り返しとなった。

 後半は相手の積極性が増す中で苦しい試合展開になっていったが、ここで奮起したのは瀬古とDF菅原由勢(名古屋グランパスU-18)の両センターバック。「ほぼほぼパーフェクトだった」と森山佳郎監督が振り返ったように、粘り強く冷静に、そして時に力強く相手のアタッカー陣に対抗。右サイドバックに入ったMF喜田陽(セレッソ大阪U-18)も要所で賢さと泥臭さを兼ね備える守備を見せ、数少ないピンチではGK谷晃生(ガンバ大阪ユース)が好セーブ。「全員で力を合わせて守り切った結果」と菅原が堂々と胸を張ったように、苦しい展開になったからこそ、ずっと培ってきた、そしてこだわってきたディフェンスの強みが出ることとなった。

 1-0のままスコアは動かず、試合は終幕。欲を言えば2点目を取りたかった内容とも言えるが、「1-0のままいったことが選手たちの財産になる」と指揮官は言い切った。次の準決勝からは「もう世界大会への準備が始まる」(森山監督)。ずっと目指してきたステージへの切符を得たわけだが、彼らのゴールがここでないことは全員が知っている。

文=川端暁彦

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最終更新:9/26(月) 7:31

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