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シリーズの集大成が完成。山田孝之が語る映画『闇金ウシジマくん Part3』

ぴあ映画生活 9/27(火) 17:48配信

「安心して観てください」。ついに『ファイナル』を迎える『闇金ウシジマくん』だが、そのひとつ前に公開となる『闇金ウシジマくん Part3』について、山田孝之はそう語る。“安心”とはお子様からお年寄りまで…の意味ではない。安定の“山田=ウシジマ”ブランド、グランフィナーレを前に本シリーズの真骨頂、集大成とも言える作品が出来上がったという自信の表れである。

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違法な金利の“闇金”の存在と共に、金と欲にとり憑かれ、人生を狂わせていく人々の姿を描く人気シリーズ。公開中の『Part3』では、ネットのアフェリエイトビジネスで成り上がろうとする若者、大手企業に勤めながら、不倫とキャバクラ通いで借金を膨らませていくサラリーマンらの姿が描かれる。

2作連続公開の1本目となると、どうしても『ファイナル』を前にしての“中継ぎ”の印象を持たれがちだが、むしろ、この『Part3』こそ「これぞ『ウシジマくん』!」というべき作品であり、過激さをはらんだ作品と言える。そもそも、劇中に登場するアフェリエイトビジネスのカリスマ・天生翔(てんじょう・かける/浜野謙太)の宣伝文句が「ネットで秒速1億円を稼ぐ」。明らかに実在のビジネスをモデルとしている点など、なんとも本作らしい。

「ここまで一貫して『お金の強さと欲の醜さ』を描いてきたし、その意味で『ウシジマくん』をやる上でずっと伝えたかったことが集約されているエピソードだと思います。若い子で『楽してお金がほしい』って言ってる子がいっぱいいる。そんな子たちが、目的もなくセレブパーティに行って、目先の金のために下着になってプールに飛び込む。その一瞬で、大事なものを気づかずに捨てて、人生のいろんなものを崩壊させてる。過激に『ウシジマくん』らしくそれが伝わる作品になっていると思います」。

山田が演じるカウカウファイナンスの社長・ウシジマは、主人公でありながら、動かない。動くのは、あくまでゲストとして登場する債権者たち。そうした異色の主人公を山田は楽しんで演じている。

「僕は変わらずに真っすぐに立っているので、みなさん、好きなだけ暴れてくださいという感じ。このシリーズを続けてきて、今回で言うと本郷奏多とかがそうですけど、20代前半の若い俳優たちが好きに暴れ回れる場所を提供できたなという思いはあります。この作品に出ると、キャラクターづくりでも現場でも追い詰められて、大変な思いをする。そういう場を提供しつつ、その真ん中でドンと動かないウシジマの姿を見せることもできたかなと思います」。

常に変わることなく、その人間性についても謎に包まれたまま、観客に“理解させること”を許さないウシジマ。これは、ついにやってくる『ファイナル』に向けた壮大な“前フリ”でもある。

「『Part3』について『安心して観てください』と言うなら『ファイナル』は『覚悟して見てください』と言いたい(笑)。そこで、これまで作り上げてきたものを少しだけ崩してます。怒っているのか嬉しいのか? それとも哀しいのか? 微妙にわかるかわからないかというさじ加減で感情をこめてます」。

この変化を楽しむためにも、まずはいつも通り変わることなく、それでいてシリーズの中でも特別と言える過激さを持った『Part3』を楽しんでほしい。

『闇金ウシジマくん Part3』
公開中

取材・文・写真:黒豆直樹

最終更新:9/27(火) 17:48

ぴあ映画生活

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