ここから本文です

【凱旋門賞=マカヒキ連載1】ルメール騎乗に決定した熱い舞台裏

東スポWeb 9/27(火) 21:32配信

【凱旋門賞(日曜=10月2日、仏シャンティイ競馬場芝2400メートル):歴史の扉を開く進撃のマカヒキ(連載1)】日本馬が何度もはね返されてきた歴史と伝統の凱旋門賞に、今年はダービー馬マカヒキが参戦する。海外デビュー戦のニエル賞を快勝した日本のエースは進撃を続けて世界の頂点まで駆け上がるのか? 国内外で同馬の密着取材を続ける松浪大樹記者がその舞台裏をリポートする。

 ニエル賞を制し、地元報道陣の取材を受けたマカヒキの友道康夫調教師。日本馬が遠征した際に必ず聞かれるあの質問を、彼らは今回もしてきたという。

「なぜ、日本馬は凱旋門賞にこだわるのか?」

 可能性の高さだけを言えば、芝もコース形態も似ている米国のブリーダーズカップターフに遠征した方がチャンスは大きい。競馬発祥の地での勝利を求めるのなら、その場所はフランスではなく英国だ。地元のダービー馬ですら、英チャンピオンS(10月)に出走する時代。ゆえに彼らは、凱旋門賞にこだわる日本人ホースマンの選択を理解できないのかもしれない。

「だから、こう言っておいた。日本人はフランスという国に強い憧れを持っている。それは競馬だけに限ったことではなく、文化とかのすべてを含めて」

 プライドの高いフランス人を満足させる完璧な返答。「普段は使っていないような調教場も使わせてくれるし、彼らはすごく良くしてくれる」と同師はシャンティイでの対応の良さを喜んでいたが、その背景にマカヒキ陣営のリップサービスがあるとすれば…。偉業達成に向けた第1段階を意外な形でクリアしたと言えそうだ。

 そんな冗談はさておき、今回の遠征で友道調教師が「この選択こそが大成功だった」と胸を張るのが、鞍上にクリストフ・ルメールを起用したこと。「凱旋門賞に挑戦するなら、現地をよく知るフランス人騎手」が遠征話が出た当初からの決定事項だったが、彼はシャンティイのすべてを知っているだけではなく、騎乗するマカヒキへの愛情も限りなく深い。

「サトノダイヤモンドの凱旋門賞挑戦の話がなくなり、それならルメールに頼もうか…と思っていたら、こちらが連絡するよりも早く、うちの厩舎の大仲(控室)で彼がすでに待っていた(笑い)。最初は日本語だったんだけど、自分の思いが伝わっていないと思ったのか、途中から“英語で話していいか”って。マカヒキに乗りたいという彼の強い気持ちが、それだけで伝わったよ」と鞍上決定の舞台裏を明かす友道調教師。

「フランスでも本当に良くしてくれている。シャンティイでの最終追い切りも、彼が“ここしかない”と決めた場所でするんだ」

 マカヒキの最終追い切りは、日本で行ったことがない“火曜追い”。ルメール渾身の追い切りリポートは28日発行紙面まで待ってもらうとして、次回は凱旋門賞に挑む“もう一人”の熱い男の思いに迫りたい。

最終更新:9/27(火) 21:38

東スポWeb

スポーツナビ 競馬情報

重賞ピックアップ