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Windows Server 2016は商用Docker Engineを無償搭載

@IT 9/27(火) 17:25配信

 米マイクロソフトは2016年9月26日、同社が米ジョージア州アトランタで開催したイベント「Microsoft Ignite 2016」で、同社の製品群に関する多数の発表を行った。サーバ/クラウド分野における最大のニュースは、Windows Server 2016へのDocker製品の「統合」、およびアドビのクラウドサービスにおけるMicrosoft Azureの採用だ。

 マイクロソフトのシニアバイスプレジデント、スコット・ガスリー(Scott Guthrie)氏は基調講演で、Windows Server 2016の正式提供開始を明らかにした(提供開始時期は10月中旬)。「Windows Server 2016の全て(のコピー)は、追加料金なしにCommercially Supported Docker Engineを搭載する」(ガスリー氏)。

 Windows Server 2016では、2つのやり方でのDocker Engineの稼働がサポートされる。1つはベアメタルのWindows Server 2016上での直接稼働。もう1つはHyper-V上の仮想マシンとしてのWindows Server 2016でのDocker Engineの稼働だ。加えてマイクロソフトはDockerの協力に基づき、エンタープライズサポートのオプションを提供するという。

 また、DockerがDocker Engineにコントロールプレーン、レジストリなどを組み合わせ、プラットフォーム製品として展開している「Docker Datacenter」について、2016年第4四半期中に、Windows Server上で動作するバージョンのベータテストを開始するという。製品の具体的な展開については未公表。

 その他の主な発表は次の通り。

・アドビのクラウドサービスでMicrosoft Azureをプラットフォームに採用

 米アドビは「Adobe Marketing Cloud」「Adobe Creative Cloud」「Adobe Document Cloud」で、Microsoft Azureを優先クラウドプラットフォームとして採用する。つまりこれらのサービスを、(全てかどうかは分からないが)Azure上で動かすということだ。一方マイクロソフトはAdobe Marketing CloudをDynamics 365 Enterpriseエディションの優先マーケティングサービスと位置付ける。この2つについては、高度な連携を図っていくという。

・Azure Monitor

 Microsoft Azureでは、アプリケーションやサーバの統合モニタリング機能である「Azure Monitor」のパブリックプレビューが発表された。Azure Monitorではオンプレミスの環境についても、Log Searchというログ取り込み機能を使って監視できる。Hyper-V環境の他、VMware環境もサポート。クラウド、オンプレミスのアプリケーション稼働を、単一のツールで一括して管理できる点がポイントとなっている。

・Windows Defender Application Guard

 これはWindows 10 Enterpriseで提供されるMicrosoft Edgeのセキュリティ強化機能。Edgeを「ハードウェアベースの」コンテナでOSから分離、例えばマルウェアをEdgeがダウンロードした場合でも、ブラウザのサンドボックス環境にとどまり、ユーザーがブラウザセッションを終了した時点で消去される。

・Microsoft Azure Pack Technical Preview 2

 オンプレミスでMicrosoft Azureと統合度の高いプライベートクラウドを運用するためのソフトウェアを提供するAzure Packでは、新たなテクニカルプレビュー版が発表された。

最終更新:9/27(火) 17:25

@IT