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ヤフー、「赤プリ跡地」の新オフィス公開 コミュニケーションを生み出すオフィスの仕組みとは

ITmedia ビジネスオンライン 9/27(火) 19:35配信

 ヤフーは10月1日、本社オフィスを東京都千代田区紀尾井町へと移転する。オフィスビルは東京都港区赤坂の東京ミッドタウンから、赤坂プリンスホテル跡地に建つ東京ガーデンテラスへ移動するに伴い、オフィスのデザインも大きく変更した。9月27日にはメディアに向けて新オフィスを公開。ポイントとなるのは「ジグザグのフリーアドレスデスク」と「コワーキングスペース」なのだという。

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●ジグザグのフリーアドレスデスク

 新オフィスで特徴的なのは、「フリーアドレス制(社員が個々に席を持たない)」と「ジグザグに配置した机」を採用した執務室だという。ミッドタウンのオフィスは個人の席が仕切りで分けられている一般的な配置だったが、新オフィスからは完全フリーアドレス制に移行している。また、わざと歩きまわるように席をジグザグに配置している。

 目的は、従業員同士のコミュニケーションや交流を促すこと。フリーアドレスによって社員同士の人間関係が流動的になり、ジグザグ配置によって何気ないコミュニケーションが増えることを狙う。さらに、エンジニアが多いヤフーでは、「部署」ではなく「プロジェクト」で席を移動できるというメリットもあった。

 社員は12フロアある執務室のどの席に座ってもよい。社員の位置の大まかな把握は、社用PCやスマートフォンの無線LAN接続状況により行っている。

 導入に対しては、社員からの反発もあった。しかし、15年9月から10月にかけて行った社内調査では、従来の配置に比べてジグザグフリーアドレス配置はコミュニケーション量が約2倍になる結果も出た。また、「共有の文房具スペースを作る」「大きなディスプレイを設置した席をあらかじめ用意しておく」などの対応策で、社員からの不満を軽減する見込みだ。

 また、執務室エリアにはお昼寝もできる「フリースペース」や、集中して業務を行える「集中ブース」、特注の机でチーム内のコミュニケーションを増やすスペースなど、さまざまなスペースを設置。“みんな同じ机に座る”以外の働き方を提唱する。

●誰でも使えるコワーキングスペース

 ヤフー新オフィスのもう1つの目玉はコワーキングスペース「LODGE(ロッジ)」。社員だけではなく外部の人間も自由に入れるスペースを設け、新たな出会いや刺激を引き起こすことを目的とする。

 コワーキングスペースは、フリーWi-Fiを備え、電源(コンセントを使える)席もいくつか用意されている。ハンモックやソファなどもあり、のんびりとすごすこともできる。営業時間は平日は午前9時から午後9時まで、土日は午前10時から午後9時まで。営業開始は11月1日で、17年3月末までは誰でも無料で利用可能(3月以降は有料化含めて未定)。

 LODGE内には、自由に使えるキッチンやカフェがあり、イベント利用も予定されている。また、動画配信サービスのグループ会社GYAOが主に使用するスタジオや、最先端の映像表現やユーザーインタフェースを研究開発する先端技術応用室も併設している。

●オフィス設計のスローガンは「イノベーション」

 副社長執行役員最高執行責任者の川邊健太郎さんは、今回のオフィス設計のスローガンを「イノベーション」と語る。既にあるものを組み合わせ、新しいものを生み出し、成長していくために、社員同士や社内外とのコミュニケーションを高める必要があるのだという。オフィスデザインは、ピクシブ、カルビー、日立製作所、グーグルなど、さまざまな企業のオフィスやオフィスにおける取り組みを見学し、決定していったのだという。

 ヤフーは12年の新経営体制発足から、「企画・開発、運用の三位一体の少人数ユニットをカンパニーに配置」「社員食堂BASE6、社内カフェCAMPの設立」など、さまざまな施策を行っている。「新結合を起こすための施策の集大成がオフィス移転。日本の働き方をアップデートするために、まずはヤフーから変えていきたい」(川邊さん)。

 同社は26日、「週休3日制」の検討を発表し、大きな話題となった。まだ検討段階で、評価・人事制度、実施時期についても未検討の状態というが、それも同社が掲げる「働き方アップデート」の一環。場所や時間にとらわれることなく労働生産性を上げる――本社オフィスはそのビジョンの先駆けだ。

最終更新:9/27(火) 19:35

ITmedia ビジネスオンライン

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。