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異例となる「長期金利操作決定」を受け、今後のマーケットにどう向き合うべきか?

マネーの達人 9/27(火) 5:02配信

9月21日、日米で今後のマーケットの先行きを左右する重要会合が行われました。国内では、日銀金融政策決定会合、米国ではFOMC。

米国で利上げが見送られたことは、ある程度想定の範囲内と言えるでしょう。その点に関しては、前回のコラムでも述べさせて頂きました。

一方で、金融政策決定会合では長期金利を操作する異例とも言える金融政策を決定。今後のマーケットとはどのように対峙すればいいのでしょうか。

ひとまずは苦境が続く銀行に配慮した日銀

21日のマーケットは日銀の発表を受け、銀行株中心に大幅反発。日経平均は300円の上昇、為替も一時103円処まで円安進展しました。長期金利操作、ひいては、イールドカーブをスティープ化させることをマーケットが好感した訳です。

■イールドカーブのスティープ化とは

イールドカーブが急な右肩上がりになることを意味します。つまり、日銀は今まで以上に

長期金利を上昇させたい

その思惑の表れなのです。

では、なぜ長期金利が上昇する局面では、銀行株が買われるのでしょうか。それは「短期調達、長期貸出」を信条とする銀行の旧来のビジネスモデルに起因します。

長期金利0%誘導が意味するもの「変貌を遂げる銀行ビジネス」

21日単日で見ると、銀行株は大幅高を演じました。イールドカーブがスティープ化すれば、銀行の貸出金利も上昇します。銀行の収益環境が良くなる訳ですから、金融株が買われるのはまさにセオリー通りの動きと言えます。しかし、その上昇も長くは続きません。

実際に、翌営業日には銀行株は軒並み下落。利益確定の売りに押されました。しかし、この下落の本当の理由は銀行のビジネスモデルの変貌にあります。現在の銀行のビジネスモデルは短期貸出が主力。長期貸出でも5年程度が中心です。

つまり、いくら日銀がイールドカーブをスティープ化するよう調整しても、長期金利の誘導目標が0%であれば意味がないのです。意味がないとは言い過ぎかもしれませんが、銀行が受ける恩恵は限定的であると想定されます。

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最終更新:9/27(火) 5:02

マネーの達人