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イランを好きですか? テヘラン、8年の家族滞在53 騒乱の中で(7) [大村一朗]

アジアプレス・ネットワーク 9/27(火) 15:58配信 (有料記事)

◆アメリカ大使館占拠記念日

今朝は、この秋一番の冷え込みだった。
昨日は、テヘランにしては珍しく、朝からの雨が降り続き、深夜には暴風雨になった。このまま雨が続けば、明日のデモも中止かなと、淡い期待が胸をよぎったが、一夜明けると、まぶしい朝日がカーテンの隙間からこぼれていた。

さて、どこへ行こう……、と布団の中で考える。

今日、11月4日、イラン暦アーバーン月13日はアメリカ大使館占拠記念日である。1979年、イラン・イスラム革命が勝利したその年、急進派学生たちが、テヘランのアメリカ大使館を「スパイの巣窟」として急襲、占拠し、その日から444日間に渡って大使館員を人質に立て籠もった。それ以来、この日は反米、反覇権主義の記念日として、イラン各地で盛大なセレモニーが執り行われるとともに、保守派の学生たちが旧アメリカ大使館前に集い、「アメリカに死を!」、「イスラエルに死を!」とお決まりのスローガンを叫ぶのが恒例となった。
だが今年は、そうした官製デモに加えて、9月に行なわれた「世界ゴッツの日(※1)」と同様、改革派が官製デモに乗じて反政府デモを呼びかけているのだ。

ところが、改革派は場所を発表していなかった。恐らく、これまで集合場所や行進ルートを事前に発表したことで、治安部隊や体制派市民に先を越されてきた経緯から、今回はあえて未発表にしたものと思われる。体制派はもちろん旧アメリカ大使館前に集合することになっているが、改革派のデモは、恐らく市内のいくつかの中心的広場で分散して行なわれることになるだろう。旧アメリカ大使館にも近く、これまでのほとんどのデモの舞台となってきたハフテティール広場ならハズレはないだろうと目星をつけた。

布団から這い出てテレビをつけると、旧アメリカ大使館前でのセレモニーは朝10時から始まるという。9時過ぎ、家を出た。市街北部に連なるアルボルズ山脈が、昨夜の嵐のせいで真っ白に冠雪していた。本文:6,427文字 この記事の続きをお読みいただくには、アジアプレス・ネットワークの購入が必要です。

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最終更新:9/27(火) 15:58

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