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住友ベークライト、高機能フィルムで医療分野を開拓

日刊工業新聞電子版 9/27(火) 14:20配信

滅菌包装や液状包装の出遅れ取り戻す

 住友ベークライトは高機能フィルムで医療分野の開拓を加速する。注射針向けなどに使う滅菌包装用途の深耕に加え、2018年度をめどに輸液バッグなど液体用包装向け新製品を投入する。医療分野を含む高機能フィルム事業の売上高を、18年度に15年度比20%増の260億円規模にする。

 住友ベークライトは錠剤など固形製剤向けフィルムで国内首位。半面、滅菌包装や液状包装の拡販は、先行する三菱樹脂などに比べ遅れている。このため専任の営業チームを設置、一般的なフィルムに比べ薄いながらも高い酸素ガス遮断性と開封性を両立できる強みや成形の容易さ、耐熱性を訴求する。拡販にあたり、フル稼働が続く尼崎工場(兵庫県尼崎市)の増強や品質向上のための設備導入も検討する。

 液体用包装など向けには、食品やゼリー製剤向けなどに使う共押出多層フィルム「スミライトCELシリーズ」の品質保持性能を改良して投入する。固形製剤向けとして、防湿性を高めた「同VSLシリーズ」や「同FCLシリーズ」の拡販にも乗り出す。同製品は硬質塩化ビニルと塩化ビニリデンの複合材料で、特に高い防湿性が必要なカプセル製剤や非ピリン系鎮痛剤、抗生物質など向けに使われている。

 大手製薬各社のほか、包装材の使い勝手にこだわるジェネリック医薬品(後発薬)メーカーにも売り込む。脱塩ビが進んだ先発薬メーカーと異なり、ジェネリックメーカーは塩ビ系の包装材を積極的に採用する傾向があるとされており、拡販が見込める。

最終更新:9/27(火) 14:20

日刊工業新聞電子版