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旭川荘が知的障害者「カレッジ」 岡山に大学形式で17年4月開設

山陽新聞デジタル 9/27(火) 9:53配信

 社会福祉法人旭川荘(岡山市北区祇園)は来年4月、知的・発達障害のある18歳以上向けに、一般教養や就労に向けた専門課程を学ぶ「カレッジ旭川荘」(仮称)を旭川荘厚生専門学院吉井川キャンパス(同市東区西大寺浜)に開設する。大学形式の福祉サービス事業で、4年間のカリキュラムを用意。厚生専門学院の講義にも出席し、福祉について学ぶ学生と交流を図るほか、スポーツや文化活動といったキャンパスライフも楽しむ。

 日本が2014年に批准した国連の障害者権利条約、今年4月に施行された障害者差別解消法を踏まえ、知的・発達障害者の高等教育や生涯教育の機会を確保する狙い。知的障害のある人が就労に向け、特別支援学校で2年間の専門課程を学ぶケースはあるが、厚生労働省によると、一般教養を含む4年間のカリキュラムと、他の学校と交流する形式は珍しい。

 カレッジは前半の2年間を社会性を高める自立訓練事業に充て、基礎学力やコミュニケーション能力を高める教養課程とする。3年次以降は就労移行支援事業として、企業見学や職場実習、マナー研修といった専門課程を設ける。資格取得の学習や研究論文、スポーツ、文化活動などもあり、大学生活に近いスタイルにする。

 知的障害や発達障害のある18歳以上が対象で、定員は1学年10人。面接試験で選考する。入学金や学費は原則不要だが、調理実習などの実費は徴収する。

 旭川荘は今年4月に開設準備室を設け、具体的なカリキュラムを検討している。末光茂理事長は「障害者の就労の場は増えつつあるが、もっと学びたいと願う人も多い。障害者自らが生きる力を身に付け、未来を切り開ける場となるよう後押ししたい」と話す。

 問い合わせは、10月2日までは旭川荘(086―275―0131)、同3日以降は開設準備室(086―944―6920)。

最終更新:9/27(火) 9:53

山陽新聞デジタル