ここから本文です

「CATボンド」が密かに人気上昇中 高利回りだけど怪しい金融商品ではありません。

マネーの達人 9/27(火) 5:24配信

大災害債券(通称CATボンド)について聞いたことはあるだろうか?

CATボンドという耳慣れない金融商品が、近年一部の個人投資家の間でひそかに人気になっているようだ。

■いわば保険の一種

この金融商品はいわば保険の一種といえる。

たとえば、雨が降るとスポーツイベント(プロ野球やサッカーJリーグの公式試合など)が中止になり、スタジアムで弁当や飲食物を販売する業者の売り上げはゼロになる。そのようなリスクを回避するため、事業者はあらかじめ掛け金を支払うと雨天で試合が中止になった時に補償金が支払われる契約をする。

そういった保険契約(補償契約)を組み入れた金融派生商品がCATボンドのベースになっていると考えてもらいたい。

ホテルやレジャー施設など事業規模の大きな企業・事業体で広く利用されるものには、天候不順だけでなく、巨大台風や洪水、大震災などの自然災害に対応するタイプが主流である。それが、一般に馴染みのない「大災害債券」というものだ。

■投資家の間では、英語表記の”Catastrophe bond”を略して「CATボンド」と呼ばれている

雨天のような日常的な自然現象とは異なり、数百年に一度といった低頻度の巨大災害が起きるとCATボンドの発行体は多額の補償金を受け取れるという仕組みだ。

CATボンドという金融派生商品が成り立つのは、「3~5年といった契約期間中に、条件に合致する大地震は発生しない」と予想して、CATボンドを購入する投資家がいるからである。大地震が起きなければ投資家は比較的高い利子収入を得られ、期間終了時には投資元本を受け取れる。

しかし、地震が起きれば、多額の補償金の受け手として設定されている企業や事業体に対し、投資家は補償金の原資を分担して負担しなければならない。つまり、投資元本が毀損するリスクがある。

■「CATボンド」が人気の理由

CATボンドは従来から投資家の根強い人気と需要があるが、その理由は分散投資をする上で、株式や債券といった一般的な金融資産の値動きと全く関係がなく、値動きの相関性が非常に低いからだ。

保険関連商品に専門的に投資する欧米のヘッジファンドもあるが、効果的な分散投資を志向する海外の年金基金などがCATボンドの主な投資主体である。

1/3ページ

最終更新:9/27(火) 5:24

マネーの達人

なぜ今? 首相主導の働き方改革