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「馬乗の滝」遊歩道が大雨被害 広島・神石高原、住民ら復旧急ぐ

山陽新聞デジタル 9/27(火) 21:40配信

 広島県神石高原町古川地区の住民組織「古川自治振興会」が、豊かな自然を生かした新たな観光名所として売り出すため2年前から整備を進めていた「馬乗(うまのり)の滝」への遊歩道が、6月の大雨による大規模な土砂崩れで被害を受けた。復旧を急いでいるが、ほぼ完成していた遊歩道は不通となり、2016年度中の完成予定は17年度にずれ込む見通し。

 「馬乗の滝」は、町役場から北西へ約15キロ離れた古川地区の木々に覆われた山中にあり、高さ約6メートルの滝が3段になって流れ落ちている。同会によると、昭和30年代ごろまでは、住民がまきや紙の原料になるミツマタを取りに入るため山道の下刈りを行い、地元の子どもたちも学校の遠足や水遊びで訪れていたが、山に入る住民が徐々にいなくなり荒れ放題になっていたという。

 同会は、14年度から「ひろしま森づくり事業」の補助金を活用して整備。滝へと続く川沿い約1キロに遊歩道を造るため、住民が間伐や岩の撤去などを行い、橋や木のベンチも設けていた。

 被災前にはトイレの設置など一部作業を残すのみとなっていたが、大雨で滝に通じる山の斜面が高さ約50メートル、幅約30メートルにわたって崩落。遊歩道が土砂と倒木で覆われ、8月末から住民らがショベルカーや手作業で撤去作業を進めている。

 遊歩道整備を中心となって進めてきた同振興会前会長の福田哲治さん(70)は「将来的には滝周辺で森林セラピーもやりたい。完成が遅れるのは残念だが、住民が力を合わせて一日も早く整備を終わらせ、馬乗の滝を広くPRしていきたい」と話している。

最終更新:9/27(火) 22:12

山陽新聞デジタル